徳島県・旧吉野川河口から里浦海岸の沖に並ぶ粟津離岸堤へ波止チヌのフカセ釣りに出かけた。深ダナで本命連発、クーラーが閉まらなくなった釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
粟津離岸堤でフカセ釣り
9月13日、徳島県鳴門市里浦町の粟津離岸堤でフカセ釣り。
釣り友の渡辺さんに誘われて釣行した。数日前の電話で「近場でいいですよ。5~6分で着きますから、いきましょう」とのことで早朝、軽トラの荷台に釣り道具を乗せた車が私の自宅に到着。私の道具も荷台に放り込み、助手席に座った。
「レディネスってしとるか?準備の法則!」と、偉そうに渡辺さんに言った手前。自分のまきエサは事前に作っておいた。以前「れでぃー?なんですか、それ?」との質問の答えに「事前準備でできることはすべて先にやっておくってことよ。たとえは、釣り場に行く前に、できることはすべてやっておくってこと」と、渡辺さんにアドバイスした。
当日の配合材はナンバー湾チヌ2袋、爆寄せチヌ2袋、チヌパワームギ、白チヌ各1袋と、オキアミ3角(9kg)とたっぷりの量をバッカンに入れて持参した。
粟津離岸堤とは
「なると金時」で有名な徳島県鳴門市里浦町の海岸線の沖に位置する、粟津離岸堤のテトラには、粟津港から近い方から順番に0番、1番…と数字が付けられている。後で調べてみると、粟津離岸提は、旧吉野川河口にのびるケーソン波止の0番から、里浦海岸(大手海岸)に沿って北へと連なる異形状のテトラを積み上げた長短13本の沖提となっていた。
渡辺さんに聞くと足場が良い6番に渡ると言う。さらに情報では4番、6番、9番と端の方に位置する12番が良いとのこと。私も足場が良い方がいいので渡辺さんと同じ6番に上がることにした。
いきなりグレが2連
渡辺さんが道具の準備が整い、釣り開始。私はその姿を撮ろうとビデオカメラを構える。まず最初に掛けたのは、グレ29cm。続けてグレ約25cm。グレばかりに半笑いである。「チヌを狙いに来た」と宣言しているだけに、気持ちは分かる。「2匹目は小さいのでリリースします」と海にお帰りいただいている。
タナは3ヒロとのことだったので、私はタナを4ヒロに固定して3B負荷のウキ仕掛けを投入した。なぜなら、グレが釣れるタナよりも、チヌのタナの方が深いから、1ヒロ深く設定したのである。
深ダナでチヌ&キビレ
この読みがドンピシャでチヌがヒット。よく見るとキビレである。チヌよりもキビレの方が小顔で男前である。そのせいで、身の部分も多くて、食べても美味しいのである。そして名前のとおり、尻ビレと、尾ビレの下側が黄色い。その後も続けて3匹のキビレと本チヌ(クロダイ)が食ってきた。
渡辺さんが「仕掛けを変えます」と言うので聞くと「0号から、4Bにします」との答え。「いいんじゃない」と答えた。すると渡辺さんもチヌを2連チャンで掛けた。
水分補給はすだち飲料
太陽が顔を出すと、さすがにまだまだ暑い。風は涼しくなったのだが、やはりこまめな水分補給は必要である。今回も徳島と言えば「すだち」が有名であるが、渡辺さんにも「徳島すだち微炭酸」を差し出し、2人で喉を潤し身体の疲れを取った。
目標を上方修正
車の中で「何匹が目標?」と聞いた時には「5匹は釣りますよ」と宣言していた渡辺さん。「ほれって、フグや、ガガネ(カサゴ)も含んで?」と私のちょっと意地悪な返しに、「いや、チヌ5匹です」と堂々と答えた。「分かった。2人で5匹やな」、「いや、違います。私一人で5匹です。濱堀さんは?」、「私は1匹顔を見たらええよ」と答えていたが、結局2人で10匹を目標とした。
ところが10時頃になると、「濱堀さん、これなら濱堀さん1人で10匹釣ってください。今何匹ですか」、「うーん、5匹くらいチャウかな」、「私もグレを入れて5匹です頑張ります」その時点で、渡辺さんはチヌ2匹でリリースしたグレも足して3匹だから、確かに同数である。