今回お届けするのは、「段差の底釣り」通称、段底だ。この釣り方は、新ベラの食い気もひと段落し、気温の低下とともに水温も下がって、1年で一番釣果的には厳しいこの時期に効果を発揮する。基本的な考え方、釣り方、セッティングを解説したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・土屋ナオト)
釣れない場合の対処法
すんなり釣れればいいのだが、そうでないことが多いのがヘラ釣り。また、すぐに釣れだしてもその状況が続かないのもへら釣りである。次は状況別の調整方法を紹介したい。
アタリがない場合
・バラケを持たせる時間を長くし、ヘラへのアピールを高める。
・ハリスを長くし、クワセをふわつかせる。
・ハリを小さくし、吸い込みやすくする。
アタリがあるがスレやカラツン
・バラケに手水を打ち、10回ほどかき混ぜて開きを抑える。
・バラケが沈没したらすぐに抜けるようにエサ付けをする(少し練り、形を作ったバラケに上からハリを刺すと抜けやすい)。
・ハリスを短くする。
段底において大切な事
毎回、バラケの重さでウキのトップを沈没気味にすることで底にヘラを寄せることが大切。そして、バラケが付いている時の動きには手を出さない。これらが段底では重要だ。そして、バラケが抜けた後のクワセエサの時、底にクワセが着いて現れるウキのメモリが出ない場合には、めんどくさがらずに底を測り直すのも大切だ。
厳寒期はやはり厳しい釣果になるが、その時期の1匹は格別だ。釣れたではなく、釣ったという感覚がより一層強くなる。今シーズンはチクッとした段底独特の気持ちのいいアタリに病みつきになってみてはいかがだろうか。
<土屋ナオト/TSURINEWS・WEBライター>