今回お届けするのは、「段差の底釣り」通称、段底だ。この釣り方は、新ベラの食い気もひと段落し、気温の低下とともに水温も下がって、1年で一番釣果的には厳しいこの時期に効果を発揮する。基本的な考え方、釣り方、セッティングを解説したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・土屋ナオト)
セッティング
続いて、実際に釣り始める前のセッティングを紹介しよう。
1、底を測る
ウキがゆっくりと沈没する程度の粘土オモリを付け、実際にエサを打つ場所のウキの真下を測るイメージで、水面に出たメモリにトンボ(目印)を合わせる。このトンボが水深の目印になる。
2、クワセエサを付けた状態でエサ落ちメモリを決める
10メモリあるウキなら7メモリが宙釣りの状態で出るようにする。
3、下バリのクワセエサが底に着くように調整する
1メモリ分底にはわせた状態で、まずはクワセエサだけでエサ打ちポイントに振り込む。この時に宙の状態よりも半メモリか1メモリほど多くウキのメモリが出てくるか確認する (宙で7メモリなら底に着け、7.5~8メモリ出てくる)。出てこなければ1メモリずつはわせていく。水流などの影響で10cm近くはわせなければいけない場合もある。
実際の釣り方
セッティングが整ったら、いよいよ実釣。
1、 魚を寄せる
親指の爪大にエサをエサ付けし、トップがギリギリ沈没するように圧をかける。魚が寄っていない状況でエサが持っていないと魚が寄った状況では釣るのか難しい。底に魚を寄せる釣りなので、ウキが毎回バラケの重さで入ることは絶対条件だ。
2、 アタリをアワせる
底にヘラを寄せるため、バラケが付いている時のアタリは絶対にアワせない。バラケが抜けてからのアタリに的を絞る。アタリはクワセエサが底に着いている加減から、小さくチクッと入るアタリになる。