1月13日、愛知県名古屋市中川区の荒子川へ新年の初釣りに出掛けた。「スピンキャストリール」を使用してみた。当日は、エサに食パンを使い、コイからティラピアやナマズまで都市河川釣行を楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・丹羽祐介)
スピンキャストリールを試す
ただ釣れても面白くないので、今年はちょっと趣向を変えて、今まで一度も手にしたことのなかったスピンキャストリールに挑戦してみようと思い、新年早々釣具店でお買い物。見た目がカッコいいリールを見つけて即購入した。ただし、ベイトロッドはかなり前に処分してしまったので、こちらは軟らかめのロッドを北区のFLDで調達した。
自宅へ戻りタックルの準備に取り掛かる。リールの取説を見ても交換方法が載っていなかったので、ここからは自己流。
まず、サブドラグを最大にしてから、メインドラグを少しずつ緩めてラインを引っ張る。難なく出てくるようになったら、電動ラインリムーバーを使って高速取り外し。そしてフロントカバーを外してラインを完全に取り去る。
次に新しいラインをフロントカバーに通してからスプールに結ぶ。あとは、フロントカバーを戻してベイトロッドのリールシートにセットし、適度な負荷を掛けながらひたすらゴリ巻き。ここで問題発生。新品のロッドで、リールシートの調整ネジが破損。新年早々ついていない。まぁリールが止まってくれればいいかな(汗)。リールシート巻き替えの目安は、スプールの半分ぐらいがトラブルも少なくてちょうどいい。
ラインは、ナイロンラインが標準で巻いてあったが、私的にはPEラインを使いたいところ。しかし、このリールは「PEラインを使うことは想定されていないため、必ずナイロンを使ってください」と取説にただし書きが…。どうやらスピンキャストリールの構造的な理由で使えないらしく、部品が摩耗してしまうらしい。
それならば、PEにコーティング処理が施してあるデュエルのアーマードFではどうか。今回はこれを巻いて実釣してみることにした。
先行者に60cmナマズ
午後2時ごろ釣り場に移動し、タックルの組み立てをしながらポイントを見渡す。まずは荒子川最上流域の駅前広場からゲームスタート。先に入って釣りをしていた地元の学生さんにあいさつして状況を聞いてみると、どうやらエサでナマズを狙っているとのこと。
「こんな狭い川幅に加え、ほぼボトム丸見えのクリアウォーターで果たしてナマズが釣れるのかな?」と、半信半疑な私。すると数分後、彼のロッドが弓なりに曲がった。やがて60cmほどの太いナマズが上がりガッツポーズ。これには参りました。
当日のタックル
当日のタックルは手軽で簡単なものを用意した。蛍光色で視認性のいい中通し発泡ウキに環付きマスバリ、そして食べておいしい市販の食パンの3点セット。これだけで成立してしまうから釣りは面白い。釣りをしていておなかが空いたら食パンにパクつくのもいい(これは私だけかもしれないが)。
さて、エサの食パンは適当な大きさにちぎってマスバリにセットする。あとは手近な場所、今回の場合は魚が潜みやすいアシ際や橋下のシェードなどを狙ってひたすらピッチングで探っていく。
初めて使う「スピンキャストリール」は、初めのうちは操作方法に難儀して「使いづらいリールだなぁ」と思っていた。だが、慣れてくると案外使えそうな気がしてくるのはなぜだろう?
そうして探っているとサオ先が一瞬引き込まれたが、すぐに反応が消えた。仕掛けを回収してみると、ちゃっかりエサだけ取られていた。どうやら魚はいるが活性が低いらしい。水量は減水傾向で、水面を見ても湯気が立っている様子もないことから、適度な温排水が届いていないようだ。
しばらく様子見で休ませておき、最後に戻って釣りをしようと次のポイントへ移動した。
ティラピアの群れ確認
高畑公園周辺へ移動する。ここは、近くに温排水が出ている箇所があり、水温的には安定していそうな雰囲気。実際、暖かい熱気が肌で感じられるほどなので間違いないだろう。
さて川の中はどうだろうと川縁からそ~っと水面をのぞいてみると、10cmに満たないティラピアの群れが確認できた。
この一帯はパッと見ではこんな感じの様子だが、大きな魚もちゃんと着いている。見えないところを釣る。これが釣りをする上でのポイントで、どんな釣りでも当てはまる言葉なので、だまされたと思ってやってみてほしい。きっとあなたの釣果が大幅に上がるだろう。