食べておいしく、子供や家族でも気軽に楽しめるワカサギ釣り。今回はそんなワカサギ釣りについて道具や釣り方から、釣り場までまるごと紹介します。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ワカサギ釣りに必要な道具
ワカサギ釣りに必要な基本的な道具は5つ。竿、リール、ミチイト、仕掛け、オモリとなります。とはいえ初めての人はそのまま手ぶらで釣り場に行けば、釣りをする全ての道具をレンタルできるので、持ち帰り用のクーラーボックスなどを持っていくだけでもいいでしょう。
また、道具以外にも釣り方やポイントなども各ボート店のスタッフが優しく教えてくれます。最初はレンタルで挑戦し、ハマったら道具を揃えていってもいいでしょう。
ワカサギ釣りのタックル
ワカサギ釣りで使うタックルについて詳しく解説します。
手巻きタックル
竿は50cmから2m程度の長さのワカサギ専用竿を使用し、リールも小さなワカサギ専用のベイトリールを使います。手巻きのタックルは安いものであれば2000円程度でセットが買えるのが魅力です。
電動リールタックル
近年は大手釣り具メーカーの参入などもあり、電動リールタックルが急速に浸透し、主流となってきています。
竿は電動リール自体に穂先だけ刺すイメージで、非常に軽量コンパクトで使いやすく、何より巻き上げを自動的にやってくれるため、労力が掛からず手返しも早くなるのがメリットです。値段は安いもので5千円前後でセットが手に入ります。
ワカサギ釣りのライン
ミチイトはナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインと種類がありますが扱いやすいのはナイロンラインとフロロカーボンライン。リールに30~50m巻いておきましょう。
ワカサギ釣りの仕掛け
仕掛けは釣具店に行くと迷うほどあります。10本以上のハリが付いた仕掛けは全長が長いので扱いが難しいですが、広い範囲が探れるので中層にワカサギがいるときに有効です。底狙いが中心のときは、手返し重視で5~6本バリが最適です。
また、釣り初心者の人はまずはハリ数の少ないものを選びましょう。ハリ数が多いとそれだけトラブルの数も増えるため、慣れない内は5~6本針がいいと思います。
ハリの種類
「袖型」と「狐型」があり、状況により使い分けます。袖バリは、バレにくい形状が特徴なので活性が高い時や水深がある場所で使い、狐バリは吸い込みが良い形状が特徴なので低活性時や小型中心のときが向いています。
ハリの大きさ
号数は1~2号を常備しておくと、広く対応できます。また最近ではハリが金色のものがあり、キラキラ光るハリがワカサギの食い気を誘うのか効果があります。特に雨、朝マヅメ、曇り、濁ったときに有効です。
仕掛け・ハリの予備は多めに
このように状況に応じて有利な仕掛けが変わるので色々な種類を用意しておくといいでしょう。ワカサギ釣りでもハリ先は鈍るため、仕掛けは一日で最低2回は交換するようにしましょう。そもそもが繊細な釣りなので、ハリ先が鈍ると食い込みが悪くなります。また、オモリの下に付ける下バリ仕掛けは、ベタ底でしか反応がないときに効果を発揮するのでもっておくといいでしょう。
オモリ
オモリは仕掛けを沈めるために必要です。こちらも重さ、形は千差万別。軽いほうが魚のアタリはわかりやすいですが、初心者のうちは軽いオモリは選ばず、5~7gの重めのオモリを選択した方が釣りの流れが良くなります。
オモリが重い方が仕掛けが早く沈むほか、オモリの重みで向こうアワセ(釣り人がアワセを入れなくても勝手にハリ掛かりしてくれること)でハリ掛かりすることがあり、釣果につながることもあります。
ワカサギ釣りのエサ
ワカサギ釣りの代表的なエサは、アカムシとサシ。アカムシは食いはいいですが、すぐに弱るためこまめな交換が必要です。
サシは端的に言えばウジ虫。不潔なイメージがありますが、釣具屋で売られているものは衛生的に養殖されたものとなります。
このサシには白サシと赤く染めた紅サシがあり、色の違いで食いが変わってきます。どちらが良いかはその日によって違うので、ボート店などで聞いてみましょう。
エサの付け方
基本の付け方はちょん掛け。低活性時は、アカムシやサシをハサミで切って小さくすると食いが良くなることがあります。また、エサは新鮮でないと食いが落ちるのでこまめに変えましょう。
寄せエサも有効
また渓流釣りによく使われるブドウ虫というエサがあります。このブドウ虫を食わせ用のエサではなく、寄せエサとして使うと有効です。ブドウ虫に切り込みを入れ、仕掛けの上部の針に付けてワカサギを寄せます。
虫エサが苦手な場合の代用
虫エサよりも反応が落ちることも多いですが、人工餌やサビキ仕掛けでも釣ることができます。人工餌も虫エサ同様に何匹か釣ったら交換しましょう。