縁日の「金魚」がまさかの外来種リスト入り! 身近な観賞魚が問題視されたワケとは?

縁日の「金魚」がまさかの外来種リスト入り! 身近な観賞魚が問題視されたワケとは?

年々増え続ける外来生物の魚。今年はついに誰もが知るあの魚が入りました。

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生態系被害防止外来種リストが更新

経済活動の発展により年々増え続ける外来生物。水中の状況も芳しくなく、魚などの水生生物でも外来生物の存在感が増しています。

縁日の「金魚」がまさかの外来種リスト入り! 身近な観賞魚が問題視されたワケとは?ブラックバス(提供:Photo AC)

全ての外来生物が我々の暮らしに害をもたらすわけではないものの、大きな被害をもたらすものも年々増えています。そのようなものは「侵略的外来生物」と呼ばれ、必要に応じて駆除などの対策が行われます。

そのような侵略的外来生物をまとめたリストが「生態系被害防止外来種リスト」が今月改定され、注目を集めています。

注目は「金魚」

このリストにはブラックバスのような特定外来生物も含まれ、基本的には拡散防止や駆除などの対策が行われるものです。つまりある程度侵略性の高いものだけがリストアップされるわけですが、その中にかなり意外と思われそうな魚が今回入りました。

その魚とは「キンギョ」。縁日の屋台でもお馴染みのあの金魚です。

縁日の「金魚」がまさかの外来種リスト入り! 身近な観賞魚が問題視されたワケとは?金魚すくい(提供:Photo AC)

フナを改良して作られたキンギョは野生下に放流されると在来のフナと交雑し、遺伝子汚染を起こすリスクがあります。また比較的強い魚なので、入り込んだ環境にもともといた魚を圧迫する可能性もあります。

また「金魚すくい」の扱いを見ても分かる通り、キンギョは気軽に扱われやすい魚で、伝統的に祭りの景品になったり無闇に放流されたりしており、各地で野生化個体が見つかっています。せめてそのような扱いだけでも止めるためにも、まずはキンギョが外来生物であることを広く知らしめる今回の施策は支持できるものと感じます。

観賞魚は小さな侵略的外来種

キンギョのように、観賞魚が野生化し外来種問題を引き起こしている例はたくさんあります。例えばメダカ。

縁日の「金魚」がまさかの外来種リスト入り! 身近な観賞魚が問題視されたワケとは?改良メダカ(提供:Photo AC)

メダカは最近人気の観賞魚で、金魚や熱帯魚のようにカラフルで美しいものが開発されています。しかしその一方で改良に失敗したり、不要となった個体が街中の小川に廃棄され、そのまま野生化して在来個体群と交雑し問題となっています。

このほかにも錦鯉、グッピー、沖縄のプレコなど、さまざまな観賞魚が外来生物として我が国に悪影響をもたらしています。このようなことが続けば、観賞魚を仕入れたり輸入したりするようなことができなくなってしまう可能性もあり、愛好家の速やかな意識向上が求められています。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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