アカムツジギングといえばベイトタックルが定番ですが、今回はスピニングタックルで富山湾のアカムツに挑戦。ジグのカラーやウエイトをローテーションしながらヒットレンジを探り、最終的には7匹をキャッチできました。スピニングスローの操作方法や、当日のヒットパターンとともに釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
目次
スピニングで狙うアカムツとは?
アカムツジギングといえば、ベイトタックルをイメージする人が多いのではないでしょうか。今回挑戦したのは、ベイトタックルで行うアカムツジギングをスピニングタックルに応用した釣りです。
ジギングで狙うアカムツ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)まだ情報の少ない「スピニングアカムツ」だけに、試行錯誤しながら答えを探していくのも面白さのひとつ。今回はスピニングタックルならではの釣り方で、アカムツを狙ってみました。
当日の様子
この日は風、波ともに穏やかで釣りやすいコンディション。ただし、夏だけに暑さはかなりのもの。道具を船着き場まで運んだだけで汗だくになりました(笑)。沖へ出ると潮には多少の濁りが入っています。流れはそれほど速くなく、125gのジグでも問題なく底を取れる状況でした。
出船の様子(提供:TSURINEWSライター・荒木清)使用したスピニングタックル
今回使用したロッドは「ベイシック ライトジギング スピニング」。比較的リーズナブルながら、カーボン製でバットにもしっかりとしたパワーがあり、アタリも明確に伝わります。表記上のジグ負荷はMAX120gですが、今回使用した120~150g前後のジグも操作できました。
リールはブラスト5000D-CXHを使用し、PEラインは0.6号と0.8号を用意。フックはソルティガ・ライトアシストフックツインSS #2/0をセットしました。ジグはBREEDのブルテリア、ボッコーネ、オッターテイルを中心に使用します。
アカムツのレンジを見つける
アカムツジギングでは、ジグの重さや形状、カラーなどさまざまな要素が釣果を左右します。その中でも特に重要だと感じているのが、アカムツのいるレンジ(タナ)を見つけることです。アカムツが反応するレンジはそれほど広くありません。その範囲へジグを入れ、魚に見つけてもらうことが重要になります。
また、時間帯や潮などによってヒットレンジが変わることもあります。その日の反応を見ながら、探るレンジを調整していくことが大切です。
スピニングスローの釣り方
基本的には「スピニングスロー」で狙います。ジグが着底したら糸ふけを取り、まずは底から50cmほど上げます。そこからロッドを上下させながら、リールを1/2回転、1/8回転、1/16回転など細かく刻んでレンジを探っていきます。
ロッドの上げ下げはゆっくり行うのがポイント。ロッドを上げた際は、ティップが戻ってからゆっくりと下げる動作へ移ります。下げる際はゼロテンションを意識し、ジグが落ち切ってから再びロッドを上げます。
ジグがフォールし切っていない状態で次の動作へ移ると、意図しない動きになる可能性があります。アカムツジギングでは激しく動かすよりも、一つひとつの動作をゆっくり行うのがおすすめです。
ライトタックルで狙える富山湾
このようなライトなスピニングタックルでアカムツを狙えるのは、比較的浅い水深を狙える富山湾ならではの魅力です。今回の釣りでは浅い場所なら水深80mほど、深くても160m前後を中心に狙います。使用するジグも100~160g程度が中心。潮が速い状況では200gほどまで使用することもあります。
PEラインを0.6~0.8号と細くすることで、軽量なジグでも底を取りやすくなります。ライトなタックルでアカムツとのファイトを楽しめるのも、この釣りの魅力でしょう。
ジグのカラーをローテーション
筆者はグロー系を基準にジグカラーを選んでいます。この日はオールグローからスタートし、ゼブラグローゴールド、赤金、緑金、ゼブラグローシルバー、パールチャートとローテーションしました。
前半はゼブラグローシルバー、後半には意外にもパールチャートが威力を発揮。
グロー系にアカムツが反応することはこれまでにも経験していましたが、パールチャートへの好反応は新たな発見となりました。
ジグカラーをローテして探る(提供:TSURINEWSライター・荒木清)巻きでタチウオがヒット
朝一はアカムツからの反応がありません。そこで、巻きの釣りに反応しないかとデッドスローから徐々にスピードを上げてみることに。すると、巻きスピードを上げた瞬間に「ゴンッ!」とヒット。巻き上げている途中でバックスライドするような感触があり、姿を見せたのは指3本ほどのタチウオでした。
細身ではありましたが、持ち帰って炙りマヨのお寿司にすると脂が乗っていて最高でした(笑)。
指3本のタチウオ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ジグに待望の1匹
なかなか本命のアタリが出ないため、ジグをブルテリア125gへ変更します。
すると、変更直後に待望のアタリ!上がってきたのは小型ながら本命のアカムツでした。
リリースも考えましたが、今回は持ち帰っていただくことに。小型ながら脂が乗っており、刺し身でおいしく味わいました。
小型の本命(提供:TSURINEWSライター・荒木清)コンスタントにアタリが
その後、ジグをゼブラグローシルバーへ変更するとアカムツが連続ヒット。
釣り方は先ほど紹介したスピニングスローです。
スピニングスロー(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ヒットしたうち3匹はリフト中にバイト。さらに1匹はフォールでジグが落ちていくタイミングに「ガツガツガツ」と明確なアタリが出ました。フォールだけでなく、リフト中にもアカムツが積極的に反応することが分かります。
リフト中にヒット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)底から2m以内がこの日のレンジ
この日、アカムツがヒットしたのはすべて底から2m以内でした。ヒットレンジが分かれば、その範囲を集中的に探ることで効率よくアカムツへアプローチできます。
一方で、筆者の経験では底から少し浮いている個体に良型が交じることもあります。反応があるレンジだけに固執せず、ときには少し上まで探ってみるのも一つの手でしょう。
エサ釣りにもアカムツ
同船していたエサ釣りのゾマさんにも、待望のアカムツがヒットしました。
ハリスを長くしたことが功を奏したようで、その後は連続ヒット。周囲が釣れているにもかかわらず、自分だけアタリがない場合は、仕掛けや釣り方などに何らかの違いがある可能性があります。
そんなときは釣れている人の仕掛けやヒットレンジ、誘い方などを聞いてみると、状況を打開するヒントが見つかるかもしれません。
エサ釣りでもヒット(提供:TSURINEWSライター・荒木清)スピニングでアカムツ7匹
朝一はなかなかアタリが出ませんでしたが、ジグのウエイトやカラーなどを変更しながら探ったことで、この日はスピニングタックルで7匹のアカムツをキャッチできました。
もちろん、毎回同じパターンが通用するとは限りません。だからこそ、ジグのウエイトやカラー、レンジ、アクションなど、できるだけ多くの引き出しを持っておくことが重要です。
アカムツはフォールで釣るイメージが強いかもしれませんが、今回のようにリフトでも十分にアタリが出ます。そのため、フォールだけでなくリフト中も集中しておきたいところです。
また、状況によっては強めのアクションに反応することもあります。その日の潮や魚の活性を見ながら、さまざまな誘い方を試してみるとよいでしょう。
スピニングは「巻きが重い」「バレやすそう」と思われることもありますが、タックルバランスを整え、ドラグを適切に調整すれば十分にアカムツを狙えます。
まだまだ試行錯誤の余地があるスピニングアカムツ。だからこそ、自分なりのパターンを見つけていく面白さがあります。
エサ釣りの同船者にも良型
この日はエサ釣りで狙っていた同船者にもアカムツがヒットしました。
良型お見事です(提供:TSURINEWSライター・荒木清)スピニングでもエサ釣りでも、それぞれに試行錯誤しながら答えを探せるのがアカムツ釣りの面白さ。
この日の釣行では、改めてその奥深さを感じることができました。
アカムツが続々(提供:TSURINEWSライター・荒木清)<荒木清/TSURINEWSライター>



