近年は海水温の上昇や黒潮の変化などの影響で、魚の釣れ方が大きく変わるようになった。「去年まではよく釣れたのに今年は全然ダメ」という話も珍しくない。そんな中、千葉県内房エリアでは数年間低調だったカサゴが今春から好調な気配を見せている。今回は実釣を交えながら、今シーズンの状況と手軽な攻略法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)
数年間続いたカサゴ不振
筆者は千葉県内房エリアで長年ライトゲームを楽しんでいるが、ここ数年はカサゴの釣果が明らかに落ちていた。特に2024年は深刻で、例年なら簡単に反応が得られるポイントでもほとんどアタリが出ない状況が続いた。
カサゴは根魚(ロックフィッシュ)の代表格で、岩礁帯や護岸周りに身を潜めて生活する魚だ。定着性が強く、一度居着いた場所から大きく移動しないため、本来であれば急激に釣果が変わる魚ではない。それだけに「なぜ釣れないのか」と不思議に感じていた。
24cmカサゴ(提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)漁師さんの意外な回答
釣れなくなった理由が気になり、知り合いの漁師さんに話を聞いてみた。返ってきた答えは意外なものだった。「魚はいるんだけどな。前より痩せてるし、口を使わねぇんだよ」とのこと。
近年の猛暑による高水温が影響している可能性もあり、魚の活性そのものが落ちていたのではないかという見方だった。実際、筆者も釣れる魚のコンディションが以前より良くないと感じることがあり、納得できる話だった。
25cmカサゴ(提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)2026年はカサゴの当たり年?
そんな状況が変わったと感じたのは2026年3月下旬だった。日没後、港内のスロープ周辺でボトムをゆっくり探っていると、立て続けに3匹のカサゴがヒット。最大サイズは26cmだった。さらに翌週も同様のパターンで複数匹をキャッチ。別のポイントでも岸壁際へルアーを落とした直後や着底直後にヒットが続いた。
明らかに魚の反応が良い。そして5月下旬には日没前から活性が上がり、時合に入ると短時間で連続ヒットする状況も見られた。ここ数年の状況を知る筆者としては、「今年は久しぶりの当たり年かもしれない」そう感じるには十分な内容だった。
20cm級が連発(提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)高活性のカサゴの釣り方は簡単
活性の高いカサゴを狙うなら難しいテクニックは必要ない。とてもシンプルな釣りだ。カサゴは障害物の近くに身を潜めているため、防波堤や岸壁の際を重点的に狙う。方法は非常に簡単。岸壁際へルアーを落とし、ボトムまで沈める。着底したらゆっくり巻き上げるだけだ。
反応が良い日は着底と同時にアタリが出たり、巻き始めた瞬間にひったくるようなバイトが出る。遊泳力が高い魚ではないため、遠くを狙う必要はほとんどない。魚のいる場所へルアーを落としていくイメージで十分だ。
20cm級が連発(提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)筆者の参考タックル
使用しているタックルはこちら。
- 7ft前後のライトクラスロッド
- 2000番クラスのスピニングリール
- PEライン0・4号
- フロロリーダー6lb
- ジグヘッド2g前後
という一般的なライトゲームタックル。ワームは耐久性の高いエラストマー素材を使用することが多い。近年はフグの被害も多いため、ワームが長持ちするメリットは大きい。
20cm級が連発(提供:TSURINEWSライターアングラー「K」)小型はリリースを心掛けたい
久しぶりに好調な気配を見せているカサゴだが、資源管理も重要だ。カサゴは成長が遅く、25cmを超えるサイズになるまで長い年月を必要とする。また回遊魚と違って行動範囲が狭いため、同じ場所で釣れた魚をすべて持ち帰れば、そのポイントの魚影が薄くなってしまう可能性もある。
筆者自身は小型個体や抱卵個体は積極的にリリースしている。せっかく復調の兆しが見えてきたカサゴ資源だ。長く楽しめるよう、釣り人一人ひとりが意識していきたい。
<加藤敬一/TSURINEWSライター>

