今年の夏も山岳渓流へ通うシーズンが近づいてきた。そんな本格シーズン前の"足慣らし"として訪れたのが神奈川県・箱根の早川。知人の釣り人から「大きなトラウトも普通にいる面白い川」と聞いて気になっていたフィールドだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夏野)
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箱根早川は都内からアクセス良好!
アクセスの良さから気軽な下見のつもりで向かったのだが、実際に竿を出してみると印象は大きく変わった。初心者が渓流釣りの基礎を学びながら、次のステップへ進むために最適な川だったのである。
早川は駅からも近い(提供:TSURINEWSライター夏野)箱根早川の魅力は、まず交通アクセスの良さにある。高速道路のインターチェンジから近く、箱根登山鉄道の駅からもアクセスしやすいため、首都圏からの日帰り釣行も十分可能だ。
日釣り券購入時に貰えるマップ(提供:TSURINEWSライター夏野)「渓流釣りは山奥まで何時間も運転しなければならない」そんなイメージを持っている人にとって、早川は最初の一歩を踏み出しやすいフィールドだろう。
情報発信が充実
さらに印象的だったのが、早川漁協による情報発信の充実ぶりである。駐車スペースや入渓ポイント、トイレの場所、危険箇所の案内、レンタルタックル情報まで整理されており、初めて訪れる人でも安心して釣行計画を立てられる。
広い駐車スペース(提供:TSURINEWSライター夏野)また、ルアー大会やアユ釣りイベント、子ども向け体験会なども積極的に開催されており、「釣り文化を育てている川」という印象を強く受けた。アクセスの良さだけでなく、初心者を受け入れる環境が整っている点も早川の大きな魅力である。
世界を釣り歩くOさんに同行
今回案内してくれたのは、早川漁協の組合員であり世界各地を釣り歩いてきたOさん。アラスカや南米、アジアなど国内外のさまざまなフィールドを経験しているベテランアングラーだ。筆者はテンカラ、Oさんはフライで釣り上がっていく。
ルールとマナーを守ろう(提供:TSURINEWSライター夏野)同じ毛鉤を使う釣りでも、流し方や立ち位置、ラインコントロールには大きな違いがある。「ここ、出そうですね」Oさんはそう言いながら、筆者が気付かなかった流れの変化や魚の付き場を次々と見つけていく。やはり経験豊富なアングラーは、魚を見る視点そのものが違うのだと実感した。
50cm級大型トラウトを発見!
釣り開始からしばらくして、大きな魚影を発見した。岩の脇の流れに定位しているのは、どう見ても50cmクラスの大型トラウトである。これは期待が高まる。テンカラで慎重に毛鉤を流し込む。流すコースを変える。立ち位置を変える。毛鉤も交換する。しかし反応はない。
魚は確実にいる。それでも食わない。渓流釣りの難しさであり、面白さでもある瞬間だ。魚の居場所が分かっても、それだけでは釣れない。自然に流し込む技術やアプローチの精度が求められる。初心者にとっても「魚がいる場所へ投げれば釣れるわけではない」という渓流釣りの本質を体感できる場面だった。
同じポイントで魚を掛けるOさん
さらに驚いたのは、その後だった。筆者が何度も流したポイントへ入り直したOさんが、フライで次々と良型トラウトをヒットさせていく。「そこ、さっきかなり流したんだけど……」思わず笑ってしまうほどの差である。
グッドサイズ連発(提供:TSURINEWSライター夏野)ラインの送り込み方、流れへの乗せ方、立ち位置。
ほんの少しの違いなのに、魚の反応は大きく変わる。上手い人の釣りを見ると、自分の課題もよく見えてくる。ある程度経験を積んだつもりでも、まだまだ学ぶことは多い。悔しさもあるが、それ以上に面白い。渓流釣りは上達の過程そのものが楽しい釣りだと改めて感じた。
“渓流らしさ”を学ぶのにちょうどいい川
今回の釣行は、本来であれば夏の山岳渓流シーズンに向けたウォーミングアップのつもりだった。しかし実際に釣ってみると、早川にはステップアップに必要な要素が数多く詰まっていることが分かった。アクセスが良く入渓しやすい一方で、魚は決して簡単には釣れない。
50UPがヒット!(提供:TSURINEWSライター夏野)流れを読む力、魚へのアプローチ、自然に毛鉤やルアーを流す技術。
そうした渓流釣りの基礎が釣果として分かりやすく表れる。だからこそ練習になる。いきなり険しい山岳渓流へ入る前に、まずはアクセスしやすい自然河川で経験を積む。そのステップとして、箱根早川は非常に魅力的なフィールドだと感じた。
この夏は渓流釣りを楽しもう
渓流釣りは、一歩踏み出すだけで見える世界が大きく変わる。
流れを読むOさん(提供:TSURINEWSライター夏野)渓流を流れる水の音、魚との駆け引き、自然の中で過ごす時間。
管理釣り場では味わえない魅力がそこにはある。今回訪れた箱根早川は、そんな渓流釣りの世界へ入る入り口としても、さらにレベルアップを目指す練習場としても非常に優秀なフィールドだった。この夏、「自然渓流にも挑戦してみたい」と考えている人は、ぜひ一度足を運んでみてほしい。きっと渓流釣りの面白さを、今より一段深く感じられるはずだ。
<夏野/TSURINEWSライター>

