白く雪化粧した北アルプスの山々を静かに見上げる薄暗い夜明け前。壁のように降り積もった雪に背中を預けて吐く白い息が、より寒さを際立たせる。今回は長野県大町市のフィッシングランド鹿島槍ガーデンで、新たに発売されたエリア用ロッドの実力を遺憾なく発揮していきたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

3段プールで70cm超えヒット
次に訪れたのは3段プールだ。雪庇で見えづらいが、アウトレットに先ほどより大きなヌシクラスのブラウンを発見。ボトムバンプで誘うと、素早い捕食行動とともにルアーが一瞬で口の中に消えた。

フッキングすると、底で大きく首を振る巨大な影が見える。ヒヤヒヤしながらも無事ランディング。目測でも余裕の70cmアップに思わず顔も緩む。釣れてくれたことに感謝しつつ、次は3号池へ向かった。
3号池でもキャッチ
こちらはかなり凍結しており、インレット周りの10mほどの範囲だけ釣りが可能だ。すると流れの中に50cmUPのレインボーが定位。ルアーをべびーしゃっど60Sへ戻し、後ろから追い抜くようなコースで通してみると、いきなり猛スピードで追いかけてきた。

深追いせずピックアップし、魚が定位置に着いたところで再度同じコースを通すと、さらに速度を増してガツンとハーモニカ食い。この魚でLuPus61STTの入魂を完了とし、今回の釣行を終えた。常時氷点下の世界でもトラウトたちは活発で、一日を通して楽しむことができた。
<週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河/TSURINEWS編>