青物シーズンの盛期を過ぎた2024年晩秋、武庫川一文字は週末ごとに強風に見舞われ、まともな釣りができず無念の終戦となった。釣行記としては内容が物足りないので、今回は5月の連休や秋の青物シーズンに超満員となる武庫川一文字の渡船利用に際して、トラブルを防ぐための注意点をまとめた内容を綴ってみたい。2025年シーズンの備えに役立てていただければ幸いだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
2024年晩秋、武庫川一文字に釣行
2024年秋の青物シーズンは大阪湾各地で順調にスタートし、多彩な釣果が報告されていたが、私自身は仕事に追われて最盛期にほとんど釣行できず、岸和田沖一文字でツバス1匹を手にするのが精一杯だった。ようやく仕事が一段落したのは11月下旬。この時期の釣果は下り坂になっていたが、どうしても青物を仕留めたいと11月23日に大激戦の武庫川渡船のネット予約をクリアし、釣行を決めた。
武庫川一文字では、昨年にハネ(フッコ)、一昨年にメジロをエレベーター釣法のノマセ釣りで仕留めた実績がある。一途の望みを託しての釣行だった。武庫川一文字の詳細は過去の投稿「大阪湾の沖波止紹介:武庫川一文字 管理行き届いた運営で安心安全釣行」を参考にしてほしい。
釣行2回で良型アジ2匹どまり
ネット予約は300人分の枠が半日で埋まるほどの盛況ぶりだったが、晩秋らしく強風の日が多くなっていたのが不安材料だった。11月23日の釣行では深夜から駐車場の開門を待つ釣り人が多く、乗船受付後も長蛇の列が続いていた。私はぎりぎりで3番船に乗船できたが、青物実績が高い5番・6番付近の釣り座はすでに埋まっており、4番付近に空きを見つけて釣り座を構えた。
最初に取り組んだのは、ノマセ釣りのエサとなる小アジの確保。内向きでの竿下サビキ釣りを開始した。タックルは磯竿5号5.4mにミチイト4号を巻いた両軸リールをセット。撒き餌カゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介する。サビキは7号針、ハリス3号の太ハリス仕様で、蓄光タイプの黄色のスキンを選んだ。
タナは底ギリギリが定番だ。蓄光タイプの黄色のスキンサビキが威力を発揮したのか、開始から20分ほどして強いアタリが竿先を強く震わせた。慎重に巻き上げると、ノマセ釣りにはサイズが大きすぎる良型アジがお目見え。
スカリバケツに移して活かしておき、サビキ釣りを続行。さらにもう一匹の良型アジを追加。この段階では周囲でもアジがポツポツと釣れていて、近くの若者2人組はわずかな時間で5匹の良型アジを釣り上げていた。今日はイケる!と内心期待したが、ここからが予想外の展開。アタリはぱったり止まり、エレベーター釣法に移行することもできないまま、11時で無念の引き上げを決めた。
良型アジとはいえ23cm止まりで、たった2匹ではお惣菜には物足りないと、武庫川渡船の事務所で販売しているオリジナルのサバの水煮の缶詰を購入。夕食の食卓に添えて食した。
武庫川渡船では地元尼崎産の魚を使った食育活動にも参画していて、オリジナル缶詰のほか、平日柄営業の「ことぶき食堂」の経営、釣り人から生きた釣魚の提供を受けての「フィッシュシェアリング活動」などの取り組みも行っている。武庫川渡船のホームページや店舗でそうした活動にも注目してみてほしい。
さらに、リベンジを誓った12月1日の釣行では、小アジの回遊がなく、丸ボーズで返り討ちとなってしまった。
週末のたびに強風のめぐり合わせで釣行できず、シーズン終戦
先2回の釣行も渡船営業にはこぎつけたが、武庫川一文字は週末ごとに強風に見舞われ、大半の釣り人が沈黙状態に陥る日が続いていた。
12月1日の釣行では、ベテラン釣り師が内向きのボトムを攻めたルアーアクションで見事なサワラを仕留める場面もあったが、私自身は週末ごとの強風の影響で釣行が叶わず、渡船営業が中止になるたびに無念の思いを募らせた。最終的に、私の武庫川一文字での2024年青物シーズンは、ほとんど釣行できないまま終戦となった。