青物シーズンの盛期を過ぎた2024年晩秋、武庫川一文字は週末ごとに強風に見舞われ、まともな釣りができず無念の終戦となった。釣行記としては内容が物足りないので、今回は5月の連休や秋の青物シーズンに超満員となる武庫川一文字の渡船利用に際して、トラブルを防ぐための注意点をまとめた内容を綴ってみたい。2025年シーズンの備えに役立てていただければ幸いだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
武庫川一文字渡船利用の注意点
投稿するには情けない内容となってしまったが、TSURINEWSウェブライターの一員として、この後は来年2025年の5月の連休と秋に訪れる青物のトップシーズンに、少しでも役立てていただきたいという思いで、知っておきたい武庫川一文字渡船利用の注意点を紹介させていただきたい。
渡船全般の私なりのノウハウは、過去の投稿「今さら聞けない「沖波止・沖堤防」釣りの基本:事前準備~渡船乗船手続き」をはじめ当時の企画シリーズとして投稿させていただいたので、よろしければそちらも参照していただきたい。
乗船名簿はホームページで事前ダウンロード
渡船利用の際は、受付時に乗船名簿の記入が義務付けられている。私が利用する大阪湾の渡船店では、葵渡船の名簿は現地で帳面に記入するようになっているが、武庫川渡船と岸和田渡船では乗船名簿は印刷帳票となっている。
その印刷帳票は受付場所に備え付けているが、武庫川渡船では予約客300人が列に並んでの乗船受付となるので、現地で乗船名簿に記入していては列の後尾に並び直す事となり、乗船が出遅れてしまう。
待ち列に荷物だけ置いて乗船名簿を書きに行く一旦の離脱はいくらゴネても認められず、並び直しを指示される。従って、乗船名簿はホームページで事前にダウンロードして印刷しておき、予め書き終えた状態で持参して列に並ぶようにすることをお勧めしたい。
釣り座の選択の自由
武庫川渡船の船一艘あたりの旅客定員は、釣り人が乗船時に持ち込むクーラーなどの手荷物分の重量を差し引いて、おおむね45人前後で満船として操行しているようだ。
従って、300人の定員を送客するには7便の操行を擁する。一方、船着き場は2番から6番の5か所なので、船着き場1か所あたり60か所の釣り座に分かれてもらうことになる。となれば、青物シーズンに人気の5番と6番の船着き場には、120か所の釣り座しかかない。5番と6番の船着き場付近の釣り座は2番船でほぼ埋まってしまう。4番の船着き場を加えても180か所で、3番船までかなりの釣り座が埋まってしまう。裏返せば、釣り座の選択の自由は、4番船以降の釣り人にはないのだ。
「1人ぐらいは空いているだろう」、「2人分ぐらいは分かれたら空いているだろう」と気楽に考えて、4番船以降の釣り人が4番・5番・6番の船着き場で降りたら、釣り座が空いていなくてウロつくばかりの悲惨な憂き目にあってしまう。実際、今回の釣行でも釣り座を構えられなかった釣り人が、重い手荷物を抱えて引き返す光景が多々見られた。
辛うじて1人分の釣り座を確保できたとしても、そこを仲間や子供と共用して釣ったら、周りの釣り人とトラブルになることは必至で、武庫川渡船でも容認していない。
4番船の釣り人に限っては、船がどの船着き場から順に回っていくかを出船前に確認し、3番の船着き場で降りて4番方向に歩いて、ワンチャンス釣り場を見つけられるぐらいだと思っておいたほうがよい。4番船以降の釣り人は、人気はなくても2番、3番の船着き場で降りて付近で釣るのが無難だ。釣果情報を見て、2番、3番でも釣果情報が載っていれば、トラブルを避けて予めそちらで釣り座を構えて釣ることをお勧めしたい。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>