年々シーバスは釣れなくなっているというが、本当にそうだろうか。筆者は地元千葉の河川ですでに複数のシーバスを仕留めている。むしろ昨年より魚の数は増えているようにさえ感じる。特にこだわって通いつめているのが、千葉県の中規模河川村田川だ。どんな潮周りで条件が悪くても、必ず釣れるのだから飽きることがない。今回は大潮の雨後で、この上ない好条件。さてどんな結果となっただろうか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
村田川でシーバスゲーム
9月17日(大潮)本当の満月は翌日の18日らしいが、見事に丸い月が夜空を照らしている。まだ薄明るい幻想的な景色を見ていると、今日は何かが起こりそうな予感さえする。
そんな期待をしていつもの村田川中流域へ入り、8gのバイブレーションでボトム(底)から中層を丁寧に探っていくが、シーバスの反応はない。かなり流れが速く、ベイトは見えないがイイ感じだ。
ミノーに50cm級シーバス
辺りが暗くなり、ルアーをいつものフローティングミノーに代えて水面付近を狙う。街灯の明かりが水面を照らすころ、数メートル先の手前付近でいきなりのアタリが出だす。しかし、サイズが小さいのか?フックに掛からない。
そこで少し巻かずに置いてみると、待望のヒット!ついに時合をとらえたか?上がって来たのは50cmクラスのシーバスと,ややサイズに不満だがこれはこれで嬉しい。
時合到来!サイズよりも数釣れる
そして、爆釣劇の幕が上がる。見切られないようにフローティングミノーのカラーをローテーションして動かながら釣っていくと、同じようにすぐ手前で次々にアタリがあり、あっという間に4匹のシーバスを手にした。サイズこそ30~50cmクラスだがとにかくよく釣れる。
バラしたりセイゴサイズはすぐに逃がしたりとさすがに疲れてきたが、7匹までは数えた。しかし、それ以上は数えるのも写真を撮るのもやめて無心に釣り続けた。久々の入れ食いは潮が引いて川底が見えるくらいになっても続き、きりがないので体力の限界と共に終了とした。
ハデなカラーが好み?
この日、バイブレーション、シンキングペンシル、シンキングミノーなど、あらゆるルアーを試したが、やはりいつも通り7cmのフローティングミノーにしか反応しなかった。というのも、ここでは7cmのフローティングミノーでしか釣れていない。これは不思議でたまらないが、このようにその場所限定の当りルアーが存在するのもシーバスフィッシングではよくあることだ。
さらに不可解なのは、濁りに関係なく白系や黄色、ゴールドなどのハデなカラーにのみ反応があったことだ。クリアカラーにすると、途端に食わなくなる。ここのシーバスはハデなカラーが好みだとしか思えなかった。
フローティングミノーだけでもOK
この場所ではフローティングミノーだけで釣りが成立することがわかってもらえたと思うが、ブルブルとしっかり泳ぐものを使うことが重要で、動かさないと釣れなかった。これはシーバスの活性が高い証明でもある。しかし、これが他の場所でも通用するかといえば難しい。通用する場所と通用しない場所が存在するからだ。
完全に見極める方法はないが、ベイトがあまりに多い場所では基本的に通用せず、カライワシなど別の魚が釣れてしまう確率が高い。一方で、適度にベイトがいるような場所では今回のようにフローティングミノーだけで釣りになってしまうし、入れ食いなんてご褒美もある。これは場所の見極めが重要なので、気になる場所があるなら色々試してみるのも面白い。
今回の村田川での釣りはたまたまシーバスフィーバーに遭遇したが、これはいつまで続くかわからない。
これから気温も落ち着いて絶好のシーズンになる。秋の迫力たっぷりのシーバスフィッシングを堪能するなら、今しかないゾ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
村田川
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