山梨県漁業協同組合連合会は、県内の遊漁券販売店をすべて掲載した「やまなし釣りマップ」を公開した。このマップは住所や営業時間、電話番号、取り扱い遊漁券の種類を簡単に確認できるほか、Googleマップを活用して道案内も可能。この記事ではその概要と使い方について触れていく。
(アイキャッチ画像提供:山梨県漁業協同組合連合会)
山梨県漁連「やまなし釣りマップ」開設を発表
山梨県漁業協同組合連合会(県漁連)は、全国に先駆けて県内の遊漁承認証(遊漁券)を販売しているすべての店舗を掲載した電子マップ「やまなし釣りマップ」を作成し、公開した。
このマップは、県漁連のホームページや、「山梨漁連」のキーワードで検索することでアクセス可能となっている。
釣りマップ作成の経緯
県漁連は、釣り人の遊漁券購入の利便性を向上させるため、「つりチケ」や「Fish Pass」などの電子遊漁券の導入や、コンビニでの販売を各組合に推奨してきた。そして、地元の販売店で購入することが地域の活性化に繋がるとの考えから「やまなし釣りマップ」を作成したという。
全国的にも、県内全域の販売店を網羅して掲載しているホームページはほとんどなく、電子マップでの公開は全国初の試みであるとされる。
この電子マップには、遊漁券販売所以外にも県内の釣り堀や漁協事務所、漁場の範囲も掲載されており、釣りを楽しむ際に幅広く活用できる。
マップの見方について
「やまなし釣りマップ」では、各販売店のマーカーをクリックすることで、住所、営業時間、電話番号、取り扱い遊漁券の種類が確認できる。
また、Googleマップの道案内機能を活用すれば、販売店へのアクセスも簡単に行うことができる。この機能により、釣り人がこれまで抱えていた販売店の場所や営業時間に関する不便は、ほぼ解消されると見込まれている。
マップのマーカーについては、画面左にあるアイコンを押すとメニューが開き、そこに表示される内容を確認できる。
・チケットマーク:遊漁券の販売所
・魚マーク:釣り堀
漁協ごとに漁場と販売所が色分けされているものの、地図上で区別しやすくなっているだけで特別な意味はないとのこと。
地域に根ざした釣り文化の再発見へ
現在、オンラインでの遊漁券販売が全国的に普及している一方で、実際に現地の店舗に足を運んでもらうことの価値を提供しようとするこの取り組みは非常に興味深い。
トレンドに逆行しているように見えるかもしれないが、山梨の釣りに関するオリジナルの魅力を再提案しようとするユニークな試みであり、地域に根ざした釣り文化の再発見にも繋がるだろう。
また、オンラインでは手に入りにくい最新の釣り情報を漁協の方々に直接聞ける機会にも恵まれる。コミュニケーションを通して、さらなる釣りの楽しみ方を見つけてもらいたい。
参考情報
・問い合わせ先:山梨県漁業共同組合連合会 担当 大浜 055-277-7393
さらに、本案件に詳しい専門家および官庁の連絡先を記載する。
・水産庁増殖推進部栽培養殖課内水面漁業振興室:03-6744-1851
・全国内水面漁業協同組合連合会:03-6260-9595
・国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産技術研究所 日光庁舎 沿岸生態システム部 内水面グループ:0288-55-0055
・山梨県農政部食糧花き水産課水産担当:055-223-1614
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>