吹く風に夏の気配を感じる6月中旬。三重県四日市市の四日市港一文字防波堤にカサゴを求めて釣行した。前回は北側の新堤における堤防の隙間を利用した穴釣りをご紹介した。今回はポイント開拓も含め、南側の旧堤における根魚の調査結果をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
四日市港一文字防波堤でブラクリ釣り
四日市港一文字防波堤は、縦10m、横4mの巨大なブロックが連続して3kmに及び並ぶ。その周囲1mは平たんな海底が続き、さらにその周辺を波消しブロックが覆う。
根魚を狙うポイントは2つあり、巨大ブロックの隙間もしくは海底に沈む波消しブロックだ。まずは根掛かりのリスクが少ないブロックの継ぎ目にある隙間を探す。
岸壁の根魚を狙う
旧堤の下船場所から南側に歩を進め、順に足元を確認した。しかし仕掛けを投入できるほどの幅がない。気づけば最南端に到達していた。
隙間を諦め、まずは直下に落として岸壁周辺を探る。水深は6mと深場だが、潮の流れは穏やかだ。日の光は温かくのんびりした時間が過ぎていく。ただし残念ながらサオ先は無反応。
アタリに乗らずエサを消耗
そこで5mキャストして周辺のテトラを狙う。根掛かりのリスク覚悟でテトラの隙間に仕掛けを誘導してアタリを待つ。すると小刻みに震え始めるサオ先。ようやく魚の反応を捉えた。
波の満ち引きでラインが揺れるが、しっかり手元に伝わる感覚からカサゴなのは間違いない。問題はどの位置でフッキングさせるかだ。
現状テトラの隙間最深部に仕掛けがあるため、このままフッキングさせると根に潜られて回収が困難になる。少しずつイトを回収し、仕掛けをテトラの側面をはわせながら移動させる。
その最中は小さなアタリが連続。どうやら一口でエサをのみ込めないチビサゴが群がっているようだ。絶え間なくエサが消耗していく。