2024年のGW、午前は泉佐野一文字、午後は武庫川一文字というコストパフォーマンス度外視のサビキ釣りダブルヘッダーを敢行。良型アジ6匹とカタクチイワシ大漁の釣果を手土産に気分と舌は大いに満たされた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
武庫川一文字へ移動
クーラーの中は良型アジ4匹とカタクチイワシ1匹の寂しい状況。GWの貴重な1日、このままでは終われない。次の打つ手とは武庫川一文字へ移動してのダブルヘッダーだ。
釣果を増やすためには疲れなど関係無し。一般道で遠路車を走らせ、13:00頃に武庫川渡船の店舗前に移動。最近は15:00以降に良型アジが回ってきていて一途の望みを託せる状況にはある。店内でスタッフからアドバイスを貰い、14:00便に乗船し、4番の船着き場で降りた。
なお、武庫川一文字の詳細については、以前の投稿で紹介しているので、まだご覧になっていない方はそちらも参考にご覧いただきたい。
サビキ釣りの名手の隣に釣り座を構える
青物が回ってきて賑わいを見せ始めた午前中と違って、午後の武庫川一文字は空いていて釣り座は選び放題。
少し歩を進めた所で目にとまったのは、2本の磯竿を交互に使ってこまめに手返しするスタイルで竿下サビキ釣りをしていた一人の釣り人。武庫川渡船のホームページの釣果情報で紹介されていた名手はこの人だったのかと思い、この名手の隣に釣り座を構えた。
武庫川一文字に移動しても、私の釣り方もタックルともに、午前中の泉佐野一文字と全く同じ。変える必要はないと思っていたのだが、周りが低調な中で15:00前から名手だけがポツリ、ポツリと良型アジの釣果を積み重ねているのを見て、何か変えたほうがいいのかなと思い始めた。
カタクチイワシの群れが救世主に
アジのアタリがなく焦る私に、救世主となったのはカタクチイワシの群れ。海面からキラキラ、シュッと走るカタクチイワシの群れが時折見える。
アジのタナは底近くだが、カタクチイワシのタナは表層。とにかく釣果をあげて持って帰って食べたいなという思いが湧いてきて、しばらく表層のカタクチイワシを釣ることにした。
四連、五連と鈴なりに釣れてくるカタクチイワシは大きめの魚体も混じり、食材としても上々。
釣果が少なかった様子で寂しげに帰ろうとするジュニアから「どうやったらこんなの釣れるんですか」と声をかけられ、「たまたまイワシが泳いでいたのが見えたんで、そこにサビキを入れただけやで」と、申し訳ない気持ちで答えるというファミリーフィッシングの好機のGWならではの一幕もあった。
黄色の蓄光サビキにチェンジし良型アジ2匹を捕獲
カタクチイワシで十分な手土産は確保できたものの、アジは全く釣れない。そんな私を後目に16:00頃から、隣の名手の良型アジの捕獲のペースが上がってきた。
周りでもポツリ、ポツリと釣れだして、一人置き去りになった私もさすがに、何か手を打たないと思い、名手のサビキの色を見て自分も同じ黄色の、7号針・ハリス2号の蓄光サビキにチェンジした。
それでもしばらく状況は変わらなかったが、ようやく16:40頃に、竿先が大きく引き込まれ、2匹の良型アジを捕獲できた。
最終釣果
黄色の蓄光サビキにチェンジでようやく釣れたと隣の名手に声をかけると「サビキも時々でよくわからんよね。最近は黄色使ってるけど、ケイムラがええ時もあるし、ピンク使って釣れる時もあるし」と、名手も長年の経験で臨機応変に選んでいるとのこと。偶然の出会いから名手の隣に釣り座を構えることになったが、大いに勉強させてもらった。
その後、2回アジが掛かったが痛恨のバラシ。18:00の便で武庫川一文字を後にしたが、午前中の泉佐野一文と合わせて苦戦気味に終わった1日の竿下サビキ釣りの最終釣果は、良型アジ6匹とカタクチイワシ多数となった。
アジが少なくて多少の心残りはあったが、帰宅して夕食の食卓を飾った唐揚げと生姜煮は絶品。気分も舌も大いに満たされた。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>