年度末の有給休暇を消費するため、3月21日と22日は旅行に出かけた。四国地方へは何回か旅行したことがあったが、淡路島はいつも通過するだけだった。位置的にも和歌山県の対面に位置しており、一度は釣りをしたいと思っていた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
洲本港のアナゴは大きかった
午後7時、仕掛けを回収すると何かが食っていた。アタリには気付かなかったが、手応えがあり、重量感もある。海藻かとも思ったが、明らかに魚が泳ぐ手応えを感じる。慎重に上げると、なんと良型のアナゴだった。愛知県ではめったに見ることができない大物だ。
写真を撮り、バケツに海水をくんでアナゴを入れる。しみじみと泳ぐマアナゴを眺める。大きい。しかも太い。この時期もアナゴは釣れるのだ。
妻のサオも回収すると、こちらにもアナゴが掛かっていた。先ほどよりは小さいが、それでも愛知県のアベレージより大きい。いきなり2匹の良型アナゴをキャッチ。この瞬間、洲本港でも投げ釣りが通用することが分かった。
セイゴ連釣
この後、体高があるセイゴが掛かった。これは本当によく引いた。ウロコが銀色に輝き、傷ひとつないきれいな魚体だ。環境を代表しているのかもしれない。続いて同型のセイゴを追加した。
ウナギと見違えるほどの大型登場
さらに大きなアタリが出た。セイゴほど遊泳力はないが重量感がある。大きなアナゴだ。最初は大きさからウナギかと思ったが、よく見るとアナゴ。このサイズだとクロアナゴの経験はあるが、マアナゴでは今までで最も大きい。
本命アナゴ9匹ヒット
洲本港でもアナゴがいる場所は限られた1カ所だけで、堤防の内海側の中央付近ではアタリがあるが、その他の場所では全くアタらなかった。初めての釣りだったが、幸運にもアナゴがいる場所が特定できたためキャッチできたようだ。
観光気分で始めた釣りだったが、本気スイッチが入って集中してしまった。釣れるアナゴはサイズが大きく淡路島のポテンシャルを感じる。やはりここは有望な場所だ。
ここで一晩過ごすつもりだったが、午後11時ごろに雨が降ると気温はさらに下がった。吐く息が白くなる(おそらく気温は5度以下)ほどなので、ここで納竿とした。
釣果はマアナゴ9匹(小型3匹リリース)とセイゴ2匹。旅先で釣りを楽しむことができた。一番楽しいと感じたのは、愛知県のアナゴ狙いの経験値がこの場所で通用したという点。しかもサイズが大きい。夏や秋など別の季節にも再び釣りをしてみたい。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
洲本港