そろそろテレビのニュースで、桜の開花予想が聞かれるようになった。この時期になると、手軽かつアフターファイブに楽しめるナマズゲームが開幕する。この記事は実釣記ではないが、実は春が一番釣りやすいこの釣りについて紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ナマズゲーム(ルアーナマズ釣り)のススメ
ナマズは本州のほとんどの河川に生息している固有の在来種。夜行性で春に産卵を迎えるため、桜が開花するころに荒食いを見せるようになる。
ナマズゲーム(ルアーナマズ釣り)がブームになったころは、夏の釣りのイメージが強かったが、この時期はまだ雑草は伸びきっておらず、ポイントへのエントリーも容易。嫌な蚊もいないので、快適にナイトゲームを楽しめるのだ。
タックル
タックルはバスロッドの流用で、MH(ミディアムヘビー)~H(ヘビー)がお勧め。このクラスになると必然的にベイトタックルになるが、強めのエギングロッド+スピニングリールでもOKだ。
ラインはブッシュや川底の障害物から一気にナマズを引き離すため、PEライン4号以上がお勧め。リーダーは付けず先端をダブルラインにして、強度のあるスナップを接続する。
これだけの太いラインを使うのは、ナマズを一気に取り込むだけでなく障害物にルアーが引っ掛かった場合、ロストせずに回収する確率を上げる意味もある。
ルアーはノイジー系といわれるジッターバグやクレイジークローラーなどが定番だが、最近は各メーカーから専用のノイジー系ルアーが発売されている。フックはバーブレスが基本。都市型河川のナマズを食べる人はあまりいないと思うが、リリース前提であればバーブレスフックは必須だ。
またダブルフックを上向きに付けると、水面上に出ている障害物を回避できる確率が高くなる。
他に必要な装備は、ヘッドライト、長靴、フィッシュグリップなど。またコンクリートの上にナマズを置くと、ウロコのない魚体を傷つけることになるので、携帯できるレジャーシートなどを持参するといい。
釣り方
釣り方はキャストして一定の速度でリトリーブするだけ。漫然と投げるのではなく、川岸と並行にタイトに引いたり、速度に変化をつけたりすると効果的だ。
ポイントは橋脚が絡む常夜灯周りや、排水がある場所、エン堤下なども狙いめだ。流れの変化がある所も見逃せない。支流との合流点などは一級ポイントだ。他にも流れが橋脚にぶつかってヨレがあれば必ず狙おう。
バイトは豪快にバフォッと水柱が上がるものから、チュパッと吸い込むだけのものまでさまざまだが、捕食が思い切りヘタなのがナマズの特徴。1キャスト5バイトノーヒットなんてこともザラだ。ミスバイトしてもそのまま引いてくれば、追い食いしてくることも多いので、ルアーを止めないようにしたい。
この時期のナマズは大事な産卵を控えている。水から出している時間を極力短くして、直に触らず撮影が終われば素早くリリースしよう。その際、水面から高い位置から落とすのはNG。なるべく水面に近い位置で離すようにしたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>