寒波とともに一気に低迷してしまった伊勢湾奥のアジ。あれだけ釣ったのだからそろそろ食べ飽きてもいいはずだが、釣れなくなると余計に食べたくなる。ということで3月10日の日曜日にちょっと遠出してみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
紀伊長島港でアジング釣行
行き先を思案中、仲間との間でマンボウの話題が出たのを思い出した。ということで行き先は三重県・紀北町紀伊長島に決定。珍しい海産物の豊富なこのエリア、実はスーパーなどでもマンボウが入手できるのだ。
当日の満潮は午後5時40分。日没からの下げ潮狙いで出かけ、まずはスーパーに立ち寄ってマンボウを確保する。その後は少し仮眠。日当たりのいい車内は暖かく、上着を脱いでまどろんだ。
中層で本命18cmゲット
肌寒さに目を覚ますとちょうど日没。周囲が薄暗くなった午後6時ごろから、三浦漁港の常夜灯周りでキャストを開始する。着底と同時にヒットしたのは小さなカサゴ。
それほど深くはないので、レンジを刻んでいくと中層でコツン。アワセを入れるとサオ先が絞り込まれる。姿を見せたのは予想通りの本命。18cmほどだが、幸先のいいスタートとなった。
ところが、ここからはアジらしくないアタリばかり。アワセを入れると案の定、正体は定番外道の赤ジャコだ。それに加えさらなる苦しみが私を襲う。薄着で寝ていたせいか、どうやらお腹を冷やしてしまったようだ。
暗くなれば明かりも効いて期待できそうな雰囲気なのだが、粗相をしてからでは手遅れなので、ピットインを兼ねて移動することにした。
常夜灯周りでツ抜け
無事にピット作業を終え、向かった先は長島港。常夜灯が照らす水面では、7~8cmの小魚が何かに追われている。その下に見え隠れするのは立派なシーバスだ。
ルアーを通すと興味を示すが、細イトなのでヒットしても困る。シーバスを避けつつアジ探していくが、表層には気配もない。ボトムを探るとそれらしい反応はあるが、警戒しているのかヒットには至らない。
カサゴが食ってきたところで場所を変え、少し暗い範囲を探ってみると一発でヒット。なるほど、そういうことか。
ここからはコンスタントにアタリを拾えるようになり、程なくツ抜けに手が届いた。サイズは18~19cmを中心に、時折20cm超も交じる。
あとの処理を考えるとキープは20匹が上限。このまま粘れば確実に数はそろうが、同じパターンばかりでは面白くない。
そこで次は少し移動して、潮通しのいい場所を探ることにした。ルアーを流れに乗せ、ドリフト気味に誘っていく。
トレースラインを変えながら数投したところで最初のヒット。群れがたまっているのか、同じラインを通すと連発となった。