無類の釣り好きが【無風の春のポカポカ陽気でも釣行を控えたワケ】 最終的には勘?

無類の釣り好きが【無風の春のポカポカ陽気でも釣行を控えたワケ】 最終的には勘?

「釣りに行かなかった釣行記」が許されるなら、この日のことを書こう。2024年3月16日、私は釣りにいかなかった。まだ真冬の名残りを大いに引きずりながら、ここ数日は気が16℃が続いて、この日はなんと最高気温20℃。もはや春。メバルハントには絶好と思われたが、そのような一見最高の条件で、釣りを控えた理由を述べたい。大きくは「勘」である。参考にしてほしい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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当日の条件

本当に暖かい日で気温は20℃、大阪湾奥の水温12℃弱。12℃弱といっても11.7℃だったと記憶しているが、先週から1℃上がって1週間安定しているのだから、メバルはそろそろヒョッと顔を出してもいいはずだ。その前の釣行でも友人から情報を得て、メバルが浮いている場所にワームを通して釣っていた。

前日にはよく睡眠をとることができた。仕事も特に支障はない。夜には必ずメバルの顔を拝めると思っていたものだ。

準備をしながら、怪しさを感じる

昼過ぎ、何か、勘が私に告げた。「おい」頭の中でそう声がした。

そこから少しの間、自分の勘は黙殺していたが、何か諦めるような形で、もう一度諸条件を見直してみた。水温11.7℃、気温は夜にかけて下落するが21時で13℃まで。真冬の釣り防寒でおつりがくる。

無類の釣り好きが【無風の春のポカポカ陽気でも釣行を控えたワケ】 最終的には勘?別に釣れるんじゃない?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

準備を始めようとする……しかし何かまだ勘が何か言う。

そうなのだ、潮回りだ。私は実はこの前日に釣行を予定していて、それが都合によって流れてしまった。そのとき潮回りをチェックしていて「中潮で夕方から上げだ」と確認していた。これまた絶好と言えた。

しかし、しかし……そのときにちらっと見えた気がしたのだ。翌日は小潮と。そして、それが決していい動き方の小潮ではない、と。

潮を再確認、これはダメだ

もう勘を無視することはできないので、潮を再確認してみる。

うん、小潮だ。そして最悪タイプの小潮。夕マヅメに思いっきり潮が下がる。干潮の潮止まりがほとんど日没と同時刻。潮位46cm。どうだ、これ?

「花粉症の恐れ」で撤退

それでも精神的な悪あがきは続いた。「1尾は釣れるさ」「別に海を見にいくだけでもいいじゃないか」「これまで同じような潮でも気づかずに釣ったこともあるだろう?」いや、それはないのだ。

そして私はこの日まで今年、一度もボウズをしていない。釣行のたびに必ず魚をものにしてきた。これは続けたい。ラッキーにも恵まれていたのだと思うが、どうもこの日はそのラッキーが絶えてしまう気がする。

無類の釣り好きが【無風の春のポカポカ陽気でも釣行を控えたワケ】 最終的には勘?幸運は続かない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

風も吹いていない。本当に気象面では最高の状態なのだ。これが職場で、おそらく私が頭を抱えてかくも懊悩する姿を見たら、人は何事かと思っただろう。釣りにいくかどうか最大限に悩んでいるんですよ!と叫んでしまうところだ。

結局、「花粉症の恐れもあるじゃないか」と、ばかみたいな理由をつけて、ここはステイホームとの転進に出た。

釣果を後から確認

この日釣りを予定していたのは大阪南港だった。後からネットでこの日のアングラーの釣果を確認してみると、チヌのヘチ釣りでいくつかとの報告が見られた。エサならメバルも釣れただろうか?いややはりヒトの釣りだ、自分とは違う。たぶん釣れなかっただろう。

どうあっても4月まで待て!

以来、この記事を書いている3月21日まで悪い潮が続いて釣りに行っていない。実は今日行こうと思っていたのだが、前日とはうってかわって気象予報通りむっちゃ寒くなってしまった。まったく個人的に呪われているかと思われるようなツキだが、そういうものだ。私を個人的に呪うほど海の神も死神も暇ではないだろう。

無類の釣り好きが【無風の春のポカポカ陽気でも釣行を控えたワケ】 最終的には勘?怖い潮は勘弁(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

そしてここが重要なのだが、やはり過去の魚記録写真を見返していても、私は3月にろくな数の魚を釣っていないのだ。同場所で釣る限り、こうしたデータは参考になる。皆さんもそのときの勘と過去のデータを参考にしてほしい。

それでも今日もしかしたらちょっと行こうかなと思っていたが、サッカー代表戦がある。応援するので釣りには行けない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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