3月に入って相模湾北西部にタチウオの大きな群れが入り、日中は水深200m前後の中深場でよくヒットしている。茅ヶ崎のちがさき丸ではタチウオ乗合船をスポット出船。開始当初から船中10~30尾という好釣果を聞き、3月11日(月)の大潮回りにタチウオマニアの釣友を伴い同宿のタチウオ乗合に向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
90cm級タチウオ連発
開始から5分で隣席の左舷トモ寄り3番の多田さんが竿を曲げ、電動リールがギュン、ギュンと唸った。150mでアタリがあってすぐには掛からなかったが、何回目かのアタリにアワせたら掛かったと言う。
やがて90cm級タチウオが浮上。船中1号の本命が抜き上げられた。
仲乗りさんが多田さんがヒットさせたタナを船中に伝達すると、あちこちでヒット。私の上手隣左舷前寄り3番の鈴木さんは各種の特製エサを持ち込み、小さな誘いで80~90cm級タチウオを連発。
ケイムラカラーのタコベイトが好調
左舷トモの石塚さんは、隣のトモ寄り2番の都築さんとともに、右舷トモに入った友人手作りの仕掛けを使って入れ食い状態だった。
その特製仕掛けは、ケイムラ色のスリムなタコベイトがハリのチモトに装着されていて、サバの切り身エサとともに段差が付けられた状態で装餌されていた。
また、左舷ミヨシの松岡さんと2番目の渡辺さんはテンヤ仕掛けでシェイクして誘い、天ビン仕掛けよりもひと回り大きなタチウオを釣り上げていた。水深が深いだけに、白色の蛍光塗料が塗られたテンヤが有効だったようだ。
次第にタナが深くなる
船はほとんど移動することなく流し続けた。タチウオの活性が上がるとタナも上がってくるのだが、この日は下降線をたどり、途中から反応が170~180mまで下がった。
取材の私は、置き竿で電動リールの巻き上げを超スローにセットしたズル巻き釣法。序盤はアタリをたくさんとらえたが、ハリ掛かり率は徐々に下がった。
そこで開始から2時間経過したころから、アタリが出たら巻き上げを停止する作戦に変更、2尾を追釣することができた。
しかし、11時ごろからは指示タナが190~200mまで下がり、船中でポツリ、ポツリという状態に。上バリにピンク、下バリにグリーンのタコベイト(3.5号)を装着した私の仕掛けにはアタリが出ないが、石塚、都築ペアの仕掛けにはポツリポツリとアタる。仕掛けの差を実感した。
最終釣果
13時半に沖上がり。船中釣果は80~110cmタチウオ7~32尾で竿頭は石塚、都築ペアの仕掛けを製作した右舷トモの人だった。
船長のコメント
「今日は反応が上がらず後半食い渋りましたが、平均10~20尾の釣果を持ち帰りいただけました。今後もスポットで出ていますのでスケジュールを見て来てください」
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>