著者の住む近畿地方では、3月1日から各河川で渓流解禁を迎えた。その少し前となる2月26日、解禁前のウデ慣らしのため、著者が毎年この時期お世話になっている小柿渓谷放流釣り場へと釣行した様子をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
著者が小柿に通う理由
管理釣り場は数あれど、何故著者は毎年小柿渓谷放流釣り場に通うのか。その理由を見て頂きたい。
スタッフの方がとても親切・丁寧
この場所を訪れるといつも思うのだが、対応してくださるスタッフの方は皆とても丁寧で親切な人ばかり。著者は昨年、こちらで取材釣行を楽しませて頂いたのだが、その事も覚えていてくださり、「記事も読みましたよ!」とお声がけいただいた。そして今回も、快くご協力頂けたことに改めて感謝したい。
釣果が確実
著者がいつも訪れる2月末と言えば厳寒期。釣果も大変厳しい季節なのだが、思い返すと小柿で釣果が二桁を切った事は今まで一度も無い。
そして過去に二名の初心者と同行しているが、お二方とも釣果をきちんとあげている。これは放流量が豊富だからこそだろう。
ロケーション抜群
小柿渓谷は川幅がやや広めの自然河川を区切った釣り場のため、ロケーションが実に素晴らしい。
足場も大変良く、ウデ慣らしにもってこいだ。また、ファミリーにも自信をもってオススメ出来る釣り場だ。
施設が充実
小柿渓谷には、トイレ・無料駐車場は勿論、事務所には餌・仕掛け・レンタル竿等が全て揃っている。
また、事務所内はストーブがあり大変暖かい上、カップ麺やホットコーヒーなども常備しているのだ。これは真冬の釣行でも大変ありがたいポイントだろう。
当日の状況と使用タックル
ここからは、当日の状況とタックルを説明させていただく。
悪天候予報での釣行
1日~3日前まで纏まった雨が降った結果、河川は50cm近く増水しており、各区画を分けている岩を超えるほどの水量となっていた。さらには到着前から雨が断続的に降り続いており、昼前からは5m→9mの強風になるという悪天候予報だ。そのため、スタッフの方から「極力隙間が少なそうな、釣りやすい広いエリアを選んでほしい」とアドバイスを頂いた。
当日の仕掛け
今回も昨年の取材釣行と同様、管理釣り場が4回目の釣行となる釣り友のタカヒコさんと同行した。まずは著者の仕掛けを紹介したい。
著者は渓流釣りのウデ慣らしも兼ねて、6mクラスの延べ竿に通し仕掛けをチョイス。そしてタカヒコさんの仕掛けも、著者が以下の物を用意した。
扱いやすい4.5mの延べ竿に、トラブルが少ないよう著者の物よりワンランク太い仕掛けとなっている。また、針交換が容易に出来るよう、ハリスと水中糸をチチワで連結する方式を取っている。この連結部にオモリをセットすれば、オモリがズレる心配もないのでオススメだ。
放流直後も食いは渋め
タックルが組みあがり、いよいよ実釣。基本的に管理釣り場は放流直後が大チャンスのはずなのだが、水温が低いせいか、この日は様子が違っていた。
放流タイム
区画を決めて仕掛けを流す予行演習をしていると、スタッフの方が放流用のアマゴを持ってきてくれた。そして撮影のため、ゆっくりと丁寧に放流してくださった。こういった気配りは本当にありがたい。
幸いこのタイミングで太陽も顔を出し、ワクワクしながらいざスタートだ。
突風に苦戦しながら釣果確保
だが実際に釣りを開始すると、時折吹き抜ける突風に大苦戦。仕掛けが大変軽いため、宙を待ってしまうのだ。それでも、3号で開始したオモリを1号にすることでなんとか対応し、流れの緩みで無事1匹目を確保。
そこからは時間をかけつつ、1時間半ほどで5匹のアマゴをゲットした。どうやらタカヒコさんも同じくらいのペースのようだ。
ラインを細くして良型
しかし、イマイチペースが上がらないため、0.25号通しだった仕掛けを0.2号へとサイズダウン。さらに流れも把握したという事で、オモリサイズを2号へ変更。岩の正面付近のヨレを重点的に狙い、先ほどまでよりワンサイズ大きい20cmを確保した。
時折急変する天候に振り回され、時に中断も挟みつつ、9匹をゲットした後アタリがストップ。一度昼休憩をはさむことにした。
釣り場での昼食はカップ麺
この時点で気温は僅か3度。常時5m程度の風が吹き、あられも降り注いでくる始末。体の冷えはもはやピークに達している。こんな時、寒い釣り場での昼食と言えば、温かいものが欠かせない。
著者は自宅から持参した湯沸かしセットを使用し、カップ麺とコーヒーを用意。しばしタカヒコさんと談笑しながら昼食を摂り、午後からの釣りへの栄養とした。