渓流釣り河川ポイント紹介2024:木曽川水系(長野)貴重なヤマトイワナが生息

渓流釣り河川ポイント紹介2024:木曽川水系(長野)貴重なヤマトイワナが生息

長野県の木曽川水系には貴重なヤマトイワナが生息している。近年は漁協の保護活動と放流によって、山岳渓流の奥まで行かなくてもきれいな魚体と出会うことができるようになった。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・井田泰司)

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淡水の釣り 渓流釣り

西野川

木曽川支流で下流部は大岩とガンガン瀬の多い豪快な流れで、道の駅や河川敷公園などがある。大型魚を求める人にお勧めで、広くて水深のあるポイントをじっくり攻めたい派向け。中流部には流入する支流があり、合流点付近はいいポイントになっている。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:木曽川水系(長野)貴重なヤマトイワナが生息西野のヤマト(提供:週刊つりニュース関東版APC・井田泰司)

フライ・テンカラにお勧めなのは開田高原西野地区で、集落の中を落差のない流れが続く里川の風景だが、アマゴやヤマトイワナがしっかりと定位している。各所に橋があるので、橋から川を見渡して入渓できるので安心。商店や蕎麦店、食堂もあるので遊魚券の購入やランチも楽しめる。小さなエン堤がいいポイントになることが多いので、ゆっくりと釣り上がりを楽しみながらライズ探しもできる。

仲西集落までは瀬の多い流れだが、上流は山岳渓流で車道がなく上級者向け。渡渉やそれなりの装備が必要になる。

西又川

西野川西野地区の支流で入渓しやすく、魚影が濃い。里中を流れているが意外と淵や落ち込みの渓相で突き出すブッシュも多いので、テクニカルな釣りが好きな方はここを釣り上がるのが楽しいと思う。

末川

西野川の支流で開田高原の中心部を流れておりソフトクリーム屋、お土産センターなどがあり観光の中心となっている。ここの有名ポイントが小学校前で、イブニングタイムには激しいライズがおこる。

ここから上流はフラットな流れと小さなエン堤が点在するので、釣り上がりが楽しい。小野原集落まで行くと橋付近がいいポイントとなる。ここから上流は落差が少ないが山岳渓流のような雰囲気となり、一転して木々の間を縫うように流れている。各所に枝沢があるので合流付近を中心に狙うのも面白い。

黒川

木曽福島から開田高原に向かう道沿いの木曽川支流で、川沿いのライズ探しをするアングラーをよく見かける。川へのアクセスが楽なので、釣りしたい区間をちょい釣りできる。大型のアマゴが多く、護岸されてはいるが落ち込み、淵と渓相がいいのが特徴。里川でもテクニカルな釣りがしたい派の立ち寄りスポット。

正沢川

日義木曽駒高原の駅横を流れる木曽川支流で、リゾート地や畑の中を流れている。落差と巨岩が多いので淵が多い。ポイントが特定しやすいのでじっくり釣りができる支流。あつい流れが続くので遡行には注意したい。上流には大エン堤があり、山岳渓流の釣りも楽しめる。

渓流釣り河川ポイント紹介2024:木曽川水系(長野)貴重なヤマトイワナが生息ワイルドなカラーのヤマト(提供:週刊つりニュース関東版APC・井田泰司)

木曽漁協の管区は広く、初めての釣行時には迷ってしまいタイムロスしてしまうことがある。私は漁協役員が経営する「Jハウス」に宿泊して情報入手してから釣りに向かっている。同宿のアングラーとの釣り談議も楽しく、高原の食事、地元土産、温泉と木曽の釣りを満喫している。

貴重なヤマトイワナをゆっくりと釣れる木曽にぜひとも足を運んで頂きたい。

<週刊つりニュース関東版APC・井田泰司/TSURINEWS編>

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木曽川水系
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年3月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。