シロイカ、アカイカ、マイカなどで知られるケンサキイカ釣りは、山陰ではオモリグが主流だが、若狭湾や丹後半島ではメタルスッテとオモリグの使い分けが新たなスタンダード。専用タックルを揃える際にはコストと性能のバランスが重要だ。オリムピックの23カラマレッティーUXシリーズは、これらのニーズに応えるロッドとしておすすめで、実釣を通じてその性能を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)
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『23カラマレッティ』でケンサキイカ釣り
実釣に訪れたのは7月下旬。フィールドは丹後半島西岸の網野沖。乗船したのは京都府京丹後市の浅茂川漁港の萌愛丸(もあまる)。メンバーはオリムピックのフィールドテスター増田将輝さん、同社スタッフの前神さんと大類さんの3人。
当日入ったポイントは水深30m弱の浅場で、増田さんがオモリグを、他の2人はメタルスッテでケンサキイカに挑む。それぞれが同社から1モデルずつラインナップされている23カラマレッティーUXのオモリグモデルとメタルスッテモデルを使用した。
カラマレッティーUXオモリグモデル
潮がよく流れていたこともあり、オモリグには最適な状況。増田さんが今回使用するロッドはオリムピックのカラマレッティーUX〈オモリグモデル〉23GCALUS-702MMH-T。
手頃な価格とバランスのとれた性能が備わったオモリグ専用ロッドで、エントリーユーザーはもちろん、廉価品では物足りない経験者をも満足させてくれるロッドだ。
キャストしてボトムを広く探る
ゲームの序盤、増田さんはボトム付近にいるケンサキイカを狙い、キャストし面で広く探っていく。使用シンカーは20号。
ロッドのウェイトキャパシティは40号なので、この重さのシンカーだとロッドの反発力も効いて、軽いアンダーキャストでも気持ちよくリグが飛んでいく。
誘いにおいても、軽快にジャークしていく増田さん。702MMH-Tにとって20号のシンカーの操作は余裕の重量といったところ。そこで、記者からちょっと無理なお願いをしてみた。
40号のシンカーにも対応
フィーディングタイムまではまだ時間があった。そこで、増田さんに40号のシンカーを用いて実釣してもらった。
キャストからジャークまで増田さんのフィーリングでは、操作性が相応にウェットに感じるとのことだったが、実際にジャークの頂点でのロッドの曲がりを見ていると、しっかりバットの腰が効いており、むしろ曲がることでリグが跳ねすぎるのを制御してくれている印象を受けた。
軽いシンカーを用いての操作であれば、マイルドなジャークを心がけるなど、アングラー側で調整が効くが、その逆は難しい。そういった点で702MMH-Tは、これ1本で潰しが効くロッドだと感じた。
時合突入しケンサキイカ連打
暗くなってまもなく、船尾のほうでロッドを出していた大類さんにヒット。上がったのは胴長35cmはありそうなケンサキイカだ。この少しあと、今度は増田さんにヒット。
潮上にキャストし、リグをドリフトさせながら手前へと寄せてくる過程でアタリを逃さずフッキング。レギュラーサイズのケンサキイカをキャッチした。
パターンをつかんだ増田さんは、同じ要領でコンスタントにケンサキイカを追加していった。
オモリグは手感度が重要?
「オモリグはハリスがフケるのでアタリが出ない」と言う人がいるが、決してそんなことはない。ジャーク後にリグがカーブフォールで手元に帰ってくるように操作すれば、おのずとシンカーがエギをけん引する形になり、ハリスに張りが出てアタリが取れる。
とは言え、メタルスッテに比べるとアタリは不明瞭なのは確か。状況によっては違和感を根拠に空アワセで掛けていくケースも多い。ゆえに、オモリグロッドにおいて感度は重要。特に「違和感」と言えるアタリは目視よりも手で感じることが多い。
手元へのアタリの伝達力に優れるチューブラー穂先のカラマレッティーUXは、手感度でアワセていく釣りにも好適だ。