はっしぃ丸船長が驚嘆した「持ってる」釣り人は【100均ラインで10kg級ブリを手中】

想定外の魚がヒットしたり、ビギナーズラックがあるのも釣りのおもしろいところ。ただし、運だけで大物は取れない。遊漁船の船長に聞いたテクニックと強運の両面で魚を寄せるやばいほどの吸引力を持った人の話を紹介したい。

（アイキャッチ画像提供：TSURINEWS編集部五井）

TSURINEWS編集部

2024年2月23日

はっしぃ丸船長も驚嘆のアングラー

話を聞かせてくれたのは、三重県鳥羽市の石鏡漁港でルアー船はっしぃ丸を営んでいる橋本船長。船長も驚嘆したヤバいほどの吸引力と腕を持った釣り人の話を紹介する。

（提供：TSURINEWS編集部五井）

1人目は、昨年タイラバを始めたばかりというAさん。橋本船長はルアー船と並行して磯渡しの渡船業も営んでおり、Aさんはもとは磯の上物釣りの常連客だった。

大ダイとファイトするAさん（提供：TSURINEWS編集部五井）

7月の終わり、人生何回目かのタイラバで乗船したAさん。船中でポツポツとマダイが上がるなか、Aさんにもヒット。根掛かりのような重量感に慎重なファイトが始まった。普段は細ハリスでクロダイやグレと渡り合っているAさん。根気よく相手の体力を削ぎ、徐々に相手を寄せていった。

Aさんが上げた86cmのマダイ（提供：TSURINEWS編集部五井）

海面に現れたのは86cmの特大マダイ。なんとタイラバを始めて3匹目に超大物を手にしてしまった。Aさんのファイトの腕もそうだが、タイラバを始めて間もないのにこんな大物を引き寄せてしまう吸引力に舌を巻いたとのこと。

続いて2人目は、当WEBマガジンにもしばしば登場しているМさん。昨年の暮、タイラバでマダイを狙っていた同氏にブリと思しき魚がヒット。スプールから景気よくラインが飛び出していく。

ここでピンチな事態に突入。先ほど高切れさせてしまったためメインラインは半減しており、そのうち下イトを露出してファイトする状況に。それでもMさんはていねいにファイトを続け、丸々太った9.4㎏のブリをキャッチした。

100均ラインでお見事（提供：TSURINEWS編集部五井）

メインラインはPEライン0.6号だが、しばらくの間Mさんとブリを繋いでいた下イトは、いつ買ったかわからない100均のライン……。こんなラインで釣れてしまうなんて、もうヤバいレベルだ。

釣りの腕は経験を積めばアップするが、魚を引き寄せるパワーだけは何ともしがたい。皆さんも一日一膳に努め、「引きの強さ」を身につけよう。

＜五井／TSURINEWS編集部＞

はっしぃ丸

三重県鳥羽市の石鏡漁港のルアー船。ジギングやタイラバ、サワラキャスティングやトンジギが楽しめ、鳥羽沖から熊野灘まで広い海域をカバー。親切＆丁寧でも魚を追うときはアグレッシブな橋本船長が熱い一日を楽しませてくれます。