正月太りの解消に渓流をラン&ガンしようと1月13日、滋賀県甲賀市を流れる野洲川支流の田村川(土山漁協管内)へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
田村川で渓流釣り
天気は午後から雨や雪の予報が出ていた。風も次第に強くなる予報に、天候が悪化する前に楽しもうと田村川の林道を上がって行く。先客の車は見当たらないが、所々が白っぽくなって雪が残っていてビックリ。
極寒を覚悟して午前7時に車から出ると、風は弱く指先がかじかむような冷たさもなくひと安心。早速、身支度を整える。水位が少ない田村川のポイントは、たくさんあるエン堤下の深場だ。
放流されている渓魚はニジマス主体にアマゴとイワナの3魚種だが、サプライズで大型のニジマスも放流されているので、エン堤の上から狙うと大型がヒットしたときに取り込めない。大型でも取り込める確率が高いエン堤下へ斜面を注意しながら下りて入った。
白泡際を狙うも反応なし
勢いよくザーザーと流れ落ちる水流が盛り上がる白泡際をイクラのエサで流していく。右岸の流れや左岸への流れに乗せて数投するが反応はなし。ダイレクトに白泡を直撃して流してもアタリはなし。反転流やエン堤の壁際を探っても目印は静かに流れるだけ。
見切りをつけて移動を考えていると、車が林道脇に止まり釣り人が上流側のエン堤に入ったので、私は車で少し下って釣り人がいないのを確認し、エン堤近くの空き地まで移動した。
エン堤下で24cmニジマス登場
急斜面を避け、遠回りしてもなだらかな斜面を探してエン堤の下に入る。ブドウムシのエサを流すと、白泡から流れ出た目印がトントントンと小刻みに震えた。聞きアワせると、エサを離したようで軽い。しばらく待っているとコツコツとアタった。
目印が走ったところでアワせると、サオがグイーンと曲がってヒット。白泡の中へ逃げ込もうと魚体をくねらせて暴れる強い引きを楽しむ。ゆっくり引き寄せて24cmのニジマスをゲットしてひと安心。
あとが続かず、次々にエン堤下をラン&ガンしていく。エン堤下以外にも少し水深がある流れがあると狙ってみたがアタリなし。途中のエン堤には立派な魚道があったが、土砂や小枝が詰まって機能していないのが残念だった。
22cmニジマス追加で納竿
次第に風が強くなってきた。川下からの強風にエン堤から流れ落ちる水流が舞い上がると寒くて震えてしまう。
どんどん移動を繰り返して下流に近づいた。水流がカーテン状に流れ落ちるエン堤下では、白泡の中を右岸から左岸まで順番に打ち込んでいくと、コンコンとアタった22cmのニジマスがヒットしてくれた。
雨に降られることなく昼にサオを納めた。雪が残る渓流をラン&ガンしてニジマス2匹と物足りなかったが、正月太りの解消にはなったかな?車に乗り込むと小雨となり帰路についた。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
田村川