2023年12月24日のクリスマスイブ、賑わう岸和田沖一文字を避け、旧一文字で一人ぼっちの投げ釣りに挑み続けた私(筆者)の元に、岸和田のサンタクロースは36cmのマコガレイをプレゼントしてくれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
岸和田一文字で投げカレイ釣り
12月、岸和田一文字に渡している岸和田渡船のホームページにカレイの釣果が突如掲載された。「クリスマスカレイ」と呼ばれる冬の風物詩の到来だ。しかし、釣期は1か月足らずの短期決戦。即、決断しないと後の大混雑は必至。
クリスマスイブの12月24日は渡船営業が決定したことを確認し、釣行を決断した。ちなみに私は岸和田一文字のカレイ釣りでは、過去2年連続でカレイを仕留めている。
その模様は過去の掲載記事でレポートしているので、興味のある方は参考にご覧いただければと思う。
始発便の予約は秒殺
岸和田渡船の早朝便はインターネット事前予約制となっており、カレイの釣果実績が出ている沖一文字(通称「沖の北」)の南側一帯に釣り座を構えるためには、始発便の予約枠を手に入れなければならない。
前日、12月24日の予約開始と同時に、私はホームページの予約専用ページ上を猛スピードで操作したが、始発便の予約枠は何と10秒ほどで「秒殺!」。再度猛スピードで操作し、辛うじて二番船を予約した。
しかし、二番船では沖一文字のカレイのポイントに釣り座を構えるのは非常に困難だ。当日は朝4:30過ぎに乗船場に到着し、忠岡漁協の2階にある事務所で乗船受付を済ませた。
始発便の送りから折り返し帰ってきた船長に先客の渡提の様子を聞くと、「(沖一文字も)どこかには何とか入れる……とは思う」と色好い返事はもらえない。
裏を返せばカレイの釣れそうなポイントの大半には、既に先客が釣り座を構えているということだ。やむなく沖一文字への渡提は断念して、「旧一文字の3番へお願いします」と船長に告げて、6時発の二番船に乗り込んだ。
カレイの投げ釣りタックル
カレイの投げ釣りシーズン到来ということで、岸和田渡船からは、一人あたり竿3本までの制限がアナウンスされている。
私のタックルは投げ釣り用の竿にスピニングリール、ミチイト5号、力糸5~12号、スパイクテンビン30号の組み合わせで、幹糸4号にハリス2.5号、カレイ専用針12号の自作の2本針仕掛けを用意した。
本来なら遠投は必要ない釣り場なので、常連の中には初心者用の投げ釣り用の竿やショアジギロッドに、オモリは15号以下のロケットテンビンという軽量タックルで挑む人もいるようだ。
しかし、潮の流れが早い時には軽量タックルだと流されておまつりトラブルを招きかねないので、投げ釣りに最適のタックルで挑むことをおすすめしたい。
エサは惜しまず3種類を用意
エサは食いが立っている時は青イソメだけで十分だが、釣れる可能性を高めたい一心で、私はエサ代を惜しまずマムシ、青コガネ、青イソメの3種類を用意した。
虫エサは海水バケツに入れて活きの良い状態を保たせておき、使う分だけエサ箱に取り分ける。2本針仕掛けのエダスの針のほうには青コガネか青イソメを、下の針のほうにはマムシを針のチモトの上までたくし上げ、その下に青イソメを刺す「青マムシ」という使い分けをした。
カレイの時合いは短いので、活きの悪いエサのまま海中で放置していては、わずかなチャンスを自ら逃してしまう。3本の竿・計6本の針にこのようなエサの使い分け・刺し換えをするのは手間がかかるが、私はエサ代だけでなく手間も惜しまず、一攫千金のカレイを狙う。