繊細かつ大胆、力強いファイトで人気のクロダイ釣り。中でもシンプルな仕掛けで大物が狙える前打ち釣り。前回はそんなクロダイの前打ち釣りのタックルについて述べていきましたが、今回は釣りのパフォーマンスを最大限に生かす装備についてです。装備をしっかりすることが快適な釣りに繋がります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターかにおけ)
まずは安全第一
とにかく無理をしないことです。悪天候、体調不良、急な用事など、もしもの場合どうするか?今日はやめてまた今度、くらいの心の余裕を持ちたいものです(非常に難しいですが)。安全のため、ここは割り切る勇気を持ちましょう。特に何もなければ心の中でゴーサイン、釣り場に着いたらタックル同様、時間をかけてしっかり準備をします。
せっかくの休日だからめいいっぱい釣りしたいですよね。でも寝不足はパフォーマンスが落ちます。夜討ち朝駆けはほどほどに。昼間のピーカンでもクロダイは釣れますよ。
スタイルは極力軽く
冬の防寒対策はもちろん、真夏でも長袖、長ズボンが望ましいです。肌の露出をなくし、日焼け対策にもなります。雨降りで着るレインウエアはケチらず、ゴアテックスかそれに準ずる素材のものを選びます。出費がかさみますがモチベーションの維持には欠かせないです。
緊急時の連絡手段としてスマホの携帯も欠かせません。リアルな位置情報、天気、潮回りを知るのにも便利です。釣りにまつわる無料アプリもいろいろあります(例:雷アラート)。
身をまもる装備を
偏光グラス、帽子の着用。帽子は頭の保護と同時に自身の存在アピールにもなります。偏光グラスは水中の状況がわかりやすいのと同時に目の保護になります。お気に入りの帽子とグラスで釣りのスイッチを入れ、気分を上げましょう。
特に波止で必須なのはスパイク靴と救命胴衣です。消波ブロックの上は滑りやすくとても危険、スニーカーやサンダル履きはNGです。私は量販店で売っているお値打ちなスパイク長靴を使っていて、十分機能を果たしてくれます。それと救命胴衣は必ず身につけています。肩掛け、腰巻きタイプのものや、浮力体入りのベストもありますので活用しましょう。身の安全を確保した上でタックル、タモ、餌箱を使います。
あとグローブを身につけていると安心です。ブロックに付いた貝殻やフジツボから手のひらを守り、根掛かり回収時に糸で手を切るリスクを下げます。
持ち物について
貴重品はかさばっても身に着けます。財布、スマホ、車のキーは肌身離さず身に着けていれば安心です。前打ち釣りの場合タックルボックスごと持ち歩くのは面倒なので、ベストやポーチに仕掛けと一緒に入れると良いでしょう。私は大きめのウエストバッグを身につけています。最低限の糸、針、オモリ、クロダイを釣り上げた時に必要なタオル、プライヤーを忘れずに。暗くなったらSSサイズのケミホタルを穂先に付けると便利です。
タモは5m以上の長柄のタイプを使います。畳んで腰に差したり、背負ったりして持ち歩きます。背負いスタイルは不安定な足場でも使いやすいですが、風が強いと煽られるので注意です。
タモの直径は45cm以上なら年なしでもランディングできます。網目がラバーコーティングされているタイプは水の抵抗がかかりやや掬いにくいですが、魚を傷つけにくいので気に入っています。
餌箱は木製のタイプがエサが長持ちして良いと言われています。私は手提げタイプのカニ桶を長年愛用していて重宝しています。独特の台形がカニがよじ登るのを防ぎ安心です。平らな波止では右手に竿、左手にカニ桶というスタイルで釣り歩いています。不安定なブロックの上では身につけるとブラブラして危険なので、安定した場所に置くなりしています。
ストレスない釣りをするために
最初は面倒で戸惑いますが、事前準備をしっかり行えばそれがルーティンになり、最大限のパフォーマンスで釣りをすることができます。あとはマナーを守ること。割り込みしない、ゴミは持ち帰る等言うまでもないですが、せっかくの休日、お互いに気分良く過ごしたいものです。
そんな中での天気の急変、多少の雨ならまだしも雷は即撤収!命に関わります。ゴロゴロと鳴ったらすぐに竿を畳みましょう。そのためにも天気の情報収集ができるスマホアプリは便利です。
準備が整ったら釣り開始!しっかりした装備で快適な釣りを楽しみましょう!
<かにおけ/TSURINEWSライター>