この日は6時間釣っていたのだが、5時間以上ノーフィッシュの沈黙が続いた。最後の20分でメバルとカサゴと釣ることができたものの、そうでなければ本当に悲惨なことだ。何とか魚をモノにできたのは救いだが、長時間の神経戦は疲れた。収穫をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
10月7日の大阪湾奥釣行。泉大津方面へ。小潮、日没間際に満潮がくる。翌日が長潮の小潮なので、潮は期待できるものではなかったが、まずは最近も釣果が堅かったチヌを狙うことにした。メバリングタックルそのまま、バスワーム中心で堤防際をリトリーブする。
――と、その前に、そうだった。ジグサビキも試したのである。ULSJ、ウルトラライトショアジギング。5gのジグを使いながら、メバリングロッドでジグサビキ。だがこの日は濁りが強く、メインのターゲットであるサバやイワシがサビキ師の生エサについているために、アタリも薄く釣果を得ることはできなかった。
ヘトヘトになるまでノーフィッシュ
日没後、海に少々気配が出てきた。小潮とは言っていたが、下げ始めてからまあまあ潮が動いている。あちこちでぱしゃぱしゃとライズ音、これはイワシかな。たまにボラジャンプ、それはまあ何の参考にもならないけれど。じっと待って釣っていれば何かが起きそうな雰囲気ではある。
ところがそんな「良い感じ」に、終わってみれば5時間近く騙されてしまった。たまにボトム付近で小さなカサゴが触るのだが、ノらない。ワーミング、プラッギング、何を試してもノーフィッシュ。そろそろヘトヘトに疲れてきた。コーヒーブレイクも挟みながら続ける。
一度バコンときたのがシーバス。沖にキャストして潮流に60mmのフローティングプラグを流していて、ナチュラルにリーリングで寄せてきたところで、壁際で出た。それからはシーバスが私のルアーにウヨウヨたかるようになるが、完全に見切ってしまって食いつかなくなってしまう。
光明の微アタリ
17時からスタートして、このときすでに22時くらい。あまり行ったことのない、釣り場の奥の方まで歩いて、壁際にゴム板を発見。ちょっと投げるのが難しいようなポイントだったが、ワームで微アタリがきた。二投目でノセるも、キワで擦られてブレイク。レンジは表層だった。まさか?メバル?続けて、若干ストラクチャーに離し気味に45mmのプラグをショット。数回コースをかえて続けると、がっつりバイト!強めに入れていたドラグで自由にさせない。グインと引きはがして、今秋初のメバルキャッチ。23cm。
目寸だが、もう少し大きいかな?それにしても10月序盤、半ば死んだような潮の状態から良型キャッチ。おそらく最初にラインを切ったのもメバルだろう。これが始まりの合図なら、かなり早いシーズンインだ。
半年ぶりのカサゴキャッチ
続けてもっと嬉しいことが!同じポイントで、ラストキャスト。0.2gのヘッドに小さなワームをつけてキワを流していたところ、ドンとカサゴがきた。25cm超え。赤のマダラが目立つ模様で、最初、アコウかと思った。そう見まがうのもゆえなきことではない、というか、私はカサゴを釣るのが半年ぶりなのだ。しかも超合格サイズ。素晴らしいではないか!
ご無沙汰していたカサゴの生存も確認できたことだし、これできれいに上がれる、と気を緩めたときである。手元のリールの始末をしようとしていると、ラインの先端を留めておくラインストッパーが欠損しているじゃないか……。どういうこと?ワケがわからなかったが、後から理解した。最初に巻きつけていたPEを外すときに、ちょっとガチャガチャッと強くいじってしまったのだ。うーん、最後まで気持ちよくいけないな……別の記事にこの修理について詳述したい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪湾奥