毎年全国数か所で予選大会が開かれる「アジングカップ」が2023年も開催された。アジング日本一を決めるトーナメントの淡路島大会に筆者も参加。そこで予選を無事に1位で通過することができた。今回は、その大会の模様をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
フロートリグでスタート
無事ポイントに着いて準備。既に満員御礼状態の場所であったが運よく空いていた場所に入らせてもらった。
周りはタチウオ師だらけでアジングの人はほぼゼロであったが、時期的にこの場所が一番熱い場所であることは間違いない。このポイントは、以前なら手前のカケアガリに付く個体が多かった場所であるが、年々沖の潮通しの良い場所の方がいいサイズが釣れている。
沖のエリアを狙うためにリグはフロートの釣り一択で16gのシンキングタイプのフロートに0.8号のフロロカーボンのリーダーを1m程取り、0.8gのジグヘッドに弱グローのワームをセットしたリグである。
フロートの釣りでアジングをする場合はリーダーの長さを長めに取ることが多く、逆にメバルの場合は短くすることが多い。
22cmアジをキャッチ
隣の人のラインに絡めてしまわないように、慎重にフルキャストで沖の流れを狙う。超遠投キャストなので、距離は最低でも50m、さらに飛ばす場合は70m程度は飛ばす。
潮流に流しながら横の人のキャスト位置をみて流す速度を調整し、常に気を張っている状態であるが、暗くなってしばらくするといい潮の流れを捕まえた。
ゆっくりと巻くと僅かに重み感じたので合わせるとヒット。カウントは15カウントくらいの深さ。タモに入れるが失敗。2回ほど失敗してヒヤヒヤしたが無事一匹目の22cm。ホッと胸をなでおろす。
まもなく潮止まりのタイミング。ここで釣っておかないと展開は厳しかろうと考えて、慎重にレンジを入れてフロートを操作する。一投ごとにアタリがあり何とか3匹まで数を伸ばすことが出来た。
リーダーをこまめに替える
しばし休憩。フロートの釣りはリーダーが傷みやすいので適宜付け替える。特にロングリーダーのフロートの釣りでは、ランディング時にテトラ際などで擦ってしまうことやキャスト時に結び玉が出来てしまうこともある。時折のラインチェックは欠かせない。
一回り大きなアジが掛かる
潮止まりからしばらくすると今度は潮の流れが逆転しだした。しかも少し速い流れだ。こうなると一から付き場所を探すことになる。50mラインから順番にレンジを変えて探り溜まっている場所を探していく。
フルキャストした辺りから探れる限界の場所に差し掛かった途端にクンッとテップが入るアタリ。合わせた途端にサバかと思う程走り回る引き。潮流に乗られると魚の種類が判らなくなる。
使用しているジグヘッドは太軸のものなので、きちっと掛かっていることを信じてゴリ巻きで巻いてくる。無事ネットに入れると先ほどの流れに付いていた個体より一回り程大きく感じる個体。上手くいけば入れ替えも可能かもしれない。
同じようにレンジを探しながら潮に流していると、当たる場所が同じ場所でいわゆる付き場を発見したように感じた。ヒットするのは前半より少し大きい個体でウェイトは稼げそうだ。そうこうしているうちに時刻は21:15となり、まもなく検量開始時刻だ。余裕をもって帰着するためにポイントを後にした。
予選1位通過!
検量会場に到着してまずは帰着申告を済ませてクーラーから検量に出すアジを選別する。こだわるなら秤で事前に軽量して出したいところだが、目方で大きいものを5尾選んで検量してもらう。結果は5匹で563.5gであった。
昨年はサイズが大きかったこともあり、同じ5尾で1070gと初のkgオーバーであったが、今年は約半分であった。これは厳しいかもしれないと思っていたが、周りも「数は釣れるが小さい」という声が多かった。
22:00過ぎ、検量が終わったとのアナウンスがあり同時に結果発表が行われる。5位から順に呼ばれる。5位のウェイトが300g代でNさんであった。この時点で入賞は確定。やった!決勝戦に繋がったと思っていたが、なかなか呼ばれない。
最終的に1位通過であった。厳しい戦いであったが次の決勝に向けて不安が拡大していった。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>