視覚的にも楽しいトップウォーターの釣り。今の時期は、海ならメッキ、淡水域ならハスが私のイチ押しだ。どちらもハイテンポで誘ってダメなら即移動。ラン&ガンで反応のいい魚だけを拾っていく。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
琵琶湖でハスゲーム釣行
そろそろメッキも気になるところだが、今回は訳アリのハス狙い。というのも前週、久しぶりに釣行した琵琶湖で百回以上もバイトがありながら、わずか3匹という貧果に終わってしまったのだ。いくらミスバイトの多い釣りとはいえ、これはあんまりだろう。
という訳で策を講じ、8月20日に滋賀県長浜市の湖北の浜へと向かった。タックルは7ftのメバルロッドに0.4号のPEライン。ルアーは前回同様レッドペッパーの末弟ナノだが、今回は細軸のヘラバリを使用した自作のトリプルフックを装着してある。さらにめったに使わないランディングネットまで用意。
1投目から好反応
午前5時すぎ、日の出とともに短パンウェーディングを開始。河川に近いシャローを中心に、小アユの群れやハスのライズを探しながらラン&ガンしていく。
だが台風で30cmほど増水していたのは想定外だった。パンツをぬらさずに前回のポイントを狙うのは、ちょっと厳しいかもしれない。
だが、それは杞憂だった。というのも水位が上がった分、魚も岸に寄っていたのだ。まずは流れ込みの近くから探っていくと、1投目からピックアップ時にアタック。さすがにフッキングには至らなかったが、幸先のいいスタートとなった。
扇状にキャストしながら小刻みなドッグウォークでテンポよく探っていくと、数投目で待望のヒット。キャッチしたのは20cmほどのメスだ。
ハスは強面のわりに弱りやすい魚で、前回は慌てて撮影しようとした結果ピントが合う前に逃げられるなど散々だった。今回はネットがあるので、水に浸けておけば落ち着いて写真が撮れる。
30cm級グッドサイズのオス登場
その後も数匹追加したが、釣れるのは小ぶりのメスばかり。いくら私が女性に人気とはいえ、どうせ写真を撮るのなら婚姻色が残った派手なオスの方がいい。
テクテクザバザバと歩き回り、魚の居場所を探す。ここでライズがあったのは、1週間前には陸地だった岸際の草むら。水没した草スレスレにキャストし、アクションさせると同時に派手な水しぶきが上がった。
湖北のクリアな水を通して、鮮やかな魚体が確認できる。慎重にネットに滑り込ませたのは30cm手前の見事なオス。あとは写真に収めるだけだ。
リリース後、ルアーの色をピンクに変更。お色気大好きなオスがバイトしてくるかと思ったが、このころから反応が明らかに渋くなってきた。