日本という国は四季がはっきりしている。その中でも真夏は暑い上に日差しがきつく、アングラーにとって少々辛い季節。だが、太陽が沈んだ後なら、強烈な日差しを避けて楽しむことが可能だ。今回は、夏の夜釣りの魅力と、快適に過ごすための便利グッズ・必要な釣り具を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
夜釣りだからこそ必要な釣り具
夜釣りは日中に比べて、視認性と安全性に大きな違いがある。だからこそ「用意しておいた方が良い釣り具」というものがあるので、紹介していこう。
救命胴衣
夜間の海は驚くほど暗い。仮に海に転落してしまった場合、日中に転落するよりも危険は跳ね上がる。もしもの時の為に、救命胴衣は必ず着用しよう。
タモ
夜間は日中よりも大型の魚が釣れることが多い。また、夜間の海に獲物が浮上した際、暗くて正確なサイズを判断し辛いので、「少し大きいかな」と感じたら迷わずタモを使用しよう。
著者は昔、ノマセ釣りでヒットしたハネ(パッと見で40㎝くらいに見えた)を抜き上げようとしたら、想定より遥かに重くて全く持ち上がらず、口切れでバラしてしまったことがある。後悔しないためにも、「念のため、タモ!」は常に考えておこう。
フィッシュグリップ&ペンチ
夜間は、ゴンズイやハオコゼ、ウミケムシのような毒を持った生物がよくヒットする。薄暗い環境だと刺されるリスクが増大するので、直接獲物を触らずに済むフィッシュグリップ、針を外すためのペンチは必須と言える。
ケミホタル
アナゴ釣りやタチウオ釣り等、夜にしか釣れない魚はケミホタルの集魚効果・目印効果が有効なケースが多い。ラインブレイクのことも考え、予備含めて3つ~5つ程度は持参しておきたい。
夜にしか味わえない魅力を堪能しよう
著者が子供の頃、夏休み限定で父が夜釣りに連れて行ってくれた。最初の頃は夜の海に対しやや恐怖感を感じたが、タチウオやアナゴ、メバルが入れ食いになったり、ヒラメが一晩で5枚釣れたりと、昼との違いに大変驚いたものだ。そして、のんびり夜の海でウキを眺める魅力にドップリハマってしまった。
昼の釣りも良いが、夜にしか味わえない魅力が確かに存在する。是非一度、装備を固めて夏の夜釣りにチャレンジしてみてはいかがだろうか。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>