季節はそろそろ梅雨。著者の住む近畿地方では、いよいよアジの回遊が本格化してくる。こうなると、俄然楽しいのがサビキ釣りだ。初心者やファミリーでも手軽に釣果を得られるのがサビキ釣りの良いところだが、実は人よりもより釣果を得るためのマル秘テクニックが存在する。今回は、「簡単だけど奥が深い」サビキ釣りの基本・入門編を紹介していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
サビキ釣りは初心者向き
初心者にピッタリと言われているサビキ釣りだが、理由の一つに道具のシンプルさが挙げられる。必要なものはそれほど多くなく、基本となるのは竿・リールと、サビキ仕掛け、アミカゴだ。予算的にも初心者に優しいと言えるだろう。
タックルがシンプル
竿は丈夫なものであればなんでもOK。釣具店には「サビキ釣りセット・2980円!」的なものがよく売られているので、こういったセットもので充分なのが嬉しいところ。もしエギングロッドやボート竿があればもちろん使えるので、流用してもいいだろう。
リールに巻くラインも、ナイロンライン・PEラインなど素材を選ばない。ナイロンラインなら3号程度、PEラインなら1号前後が扱いやすいが、これはあくまで目安。ちなみに、5000円程度の安価な延べ竿も、意外と丈夫なので使用できる。
仕掛けがシンプル
必要なのは市販仕掛けとアミカゴ。これだけあればすぐにでもサビキ釣りを始められるが、アタリが取りやすくなるサビキ用ウキ(+ウキ留め)もあると便利。
アミカゴは単体だとそれほど重くないが、エサを詰めると結構な重さになるので、竿のサイズに合ったものをチョイスしよう。エギングロッドでサビ釣りをする場合、アミカゴは一番小さなもの(5号程度)をオススメしたい。
そのほか必要なもの
サビキ釣りは確実に手が汚れるので、手洗いバケツ(水汲みロープ付き)とタオルは必須だ。その他、アミエビを入れるアミバケツ、アミエビ用のスプーン、フィッシュグリップもあると便利。後は釣った魚を持ち帰るクーラーがあれば釣行が可能なのだが、安全面を考慮し救命胴衣はぜひ着用しよう。
サビキ釣りが初心者向けの理由
道具のコストが低く抑えられる以外にも、初心者向けと呼ばれる理由が沢山ある。詳しく見ていこう。
基本の釣り方がカンタン
サビキ釣りの針には疑似餌と呼ばれるものが付いているので、針に直接エサを付ける必要が無い。基本的な釣り方は、アミカゴにエサを詰めて海に落とすだけだ。後はエサが海中に漂えば、魚が疑似餌とアミエビを勘違いして食ってくる。一度に複数匹釣れることも多いので、「釣りの楽しみ」というものをすぐに理解できるはずだ。
エサのハードルが低い
ニョロニョロした虫エサが苦手な人は多いが、サビキ釣りのエサはアミエビなので、エサに対するハードルがとても低い。冷凍ものなら釣具店でいつでも入手できるし、常温保存が可能なパックものもあり、こちらは通販でも入手できる。
釣果情報を得やすい
サビキ釣りは老若男女問わず非常に人気の釣りなので、各釣り具店のHPや、当TSURINEWS等にも釣果情報がよく掲載される。そのため、「今釣れている場所」がすぐ判り、他の釣りと比べて釣果を得られる確率も高い。
シーズンが長い
場所にもよるが、毎年4月~5月末頃からマメアジが釣れ始め、12月頃までは釣果が出る。場所によっては年中釣れる場所もあるくらいだ。釣れ始めたという情報をキャッチすれば、後は気が向いた時に行けばOKという手軽さもこの釣りの魅力だ。
時間を気にしなくていい
釣りと言えば、「よく釣れるのはマヅメ時(早朝や夕方))というイメージが強いはず。だがサビキ釣りの場合、最盛期に入ればド日中や真夜中でも釣れるため、都合のいい時間に釣行が可能だ。