ライトゲームに用いるワームのサイズといえば、1.6inchあたりがアベレージではないだろうか?大きめも小さめもあるが、中でも、小さめのワームは切り札ともいえる。その中でも1inch以下となると、これは禁断サイズ。意外に使いどころは多いので、持っておきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
1inch(インチ)極小ワーム
まず、参考までに極小ワームのサイズ感をご覧に入れると、こんな雰囲気である。
1inch以下と言っているが、2.57cmが1inchくらいなので、もはや実測0.6inchくらいしかないのではないかと思われる。1.5cmくらい?今度ちょっと測ってみることにしよう。
フィネスの傾向
今の釣りはルアーを小さく、釣り方をセコくするからつまらなくなってきたと言われている。その意見は一部事実だろうが、集団的にルアーフィッシングが広まってしまったのだから、そういった状況でも釣ろうと思えば、ルアーをフィネス化するしかなかったのではないかとも思う。特にハイプレッシャーな陸っぱりの釣りでは、フィネスが最強の戦術である。
禁断のワーム?
とはいえ、よく言われるように、「小さめのものを見せたら後がない」というのも本当。実際これくらいの極小ワームを見せてしまうと、それ以上のワームのサイズを魚が見切る。よって、現実的な意味でも、禁断の最終兵器ともいえるのだ。
食い渋り打開などの効果
極小ワームの使いどころについて、5つ挙げよう。
食い渋りの打開
魚がいるのに、なんとなーく食わないときがある。ひとつのアタリに固執して、何度も大きなワームを見せてしまったりして、場を潰してしまったような食い渋り。こういう状況で極小ワームを投入すると、あっさりと釣れたりして。
超マイクロベイト
基本的にアジやメバルのメインベイトは、プランクトンと思っていいだろう。特に都市部の海にはベイトフィッシュが少ないので、プランクトンパターンが形成されやすい。
しかし例外的に、本当にプランクトンパターンか?と思うようなことがある。ヒイカやクルクルバチなどを明らかに意識的に食べているときがそうで、そのような超マイクロベイトパターン時には、極小ワームを放り込んでやると一気に食いが立つことがある。
低活性
あらゆる理由で魚は低活性になるが、潮の下げきりや、捕食が終わったタイミングからさらに食わせようとすると、釣りは難しい。ワームを小さくするともうワンバイト出るかも。
魚が豆サイズ
アジでは特にこれが多い。普通のハリのサイズでは、フッキングしない豆々アジなど。こいつらには極小ワームでいこう。
警戒心が高い群れ
満月周りなど光量が多い海で、足元に釣り人の気配が濃厚に落ちてしまう。また別の状況では、大型がうようよしているが、軒並みプレッシャーがかかっている。そんな警戒心が高い海では、フィネスが強い。極小ワームを放り込んでみれば、食ってくるかもしれない。
以上だ。カラーリングはナチュラルからクレイジーカラーまで、いくつか揃えておくといいだろう。私は5種類ほどワームケースに入れ、魚が渋いタイミングに備えている。