東京湾口でのマダイ釣りが、本格的な乗っ込みシーズンを迎えている。5kgまでは日常茶飯事。7kgや8kg超も顔を出し、4月後半には10kg超が登場するなど、まさにハイシーズン。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
移動後に続々ヒット
11時すぎに再開。指示ダナは海面から25m。潮流は船の右後方から左前方へと流れており、12m、2本バリ仕様のテーパー仕掛けでリスタート。
指示ダナ上2mの23mを基点に、ゆっくり落とし込みの誘いをかけていくものの、ここでも私の付けエサは無傷。
潮先の左舷ではポツポツとアタリが出始め、渡邉さんは3.08kgを頭に連発。左舷トモの安藤さん(品川区)もアタリをとらえ、2kg級を立て続けに2尾キャッチ。大貫さんも連続で本命を手にした。
正午前に潮の動きが緩くなると、右舷側もミヨシ2番の刈屋さん(横浜市)が1kg超を連チャン。
ミヨシの相澤さん(川崎市)もこのタイミングで本命をゲット。
さらに、私の左隣の須長さん(横浜市)は、ヒラマサをキャッチしたあと、次投で本命を釣り上げた。
「静かな釣り」で待望のゲット
本命を手にしていないのは、私を含めて残り2人。ここで私は攻め方をいったんリセット。潮流の緩みを加味し、仕掛けをテーパー仕掛けの10mと短くし、1本バリにチェンジ。攻め方も指示ダナ上5mの20mと高めに基点を取り、30cm程度の小幅の落とし込みで静かに釣りを組み立ててみる。
すると、23mまで落とし込んだところで竿先が突っ込んだ。慎重にやりとりを繰り返し、無事にネットイン。ようやく釣れた1.4kg本命に破顔一笑。
振り返ってみると、長さや仕掛けの重さばかりに視点が向いたことで、結果として仕掛けが立ち過ぎて付けエサが下がり過ぎていた。基本に立ち返り、高めのタナと潮流を見極めた仕掛けのセレクト。加えて、静かな釣りの組み立てが功を奏した1尾だった。
全員安打で竿頭は6尾
沖上がり直前に左舷ミヨシ2番の人も本命を釣り上げ、全員安打。
14時半すぎに終了となり、船中釣果は0.8~3.08kg1~6尾。竿頭は渡邉さんで、大貫さんが3尾で次頭となった。
瀧本船長に話を聞くと、「マダイに口を使わせるのはむずかしかったですが、全員が顔を見られてホッとしました。乗っ込みはまだ続きますが、簡単に釣れるわけではありません。タナ取りはもちろん、仕掛けのバランスなども状況に合わせてアドバイスしますので、ぜひ挑戦しに来てください」と締めくくってくれた。
大切なのは基本動作の徹底と静かな釣りの組み立て。まだまだ大型のチャンスが見込める乗っ込みシーズン。私も自己記録更新を目指して再釣行したい。
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>