「ここは釣れない」。激浅で流れがなくて、さらにはデイゲーム……。シーバスフィッシングにとってマイナス要素だらけの「ドブ川」でも実は魚は釣れる。しかも大型が。半信半疑の方は記事を読んでみてほしい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
贅沢な注意点
筆者が釣りをしたような条件下の場所は、探せば全国に必ずある。皆さんの住む地域にもあるはずだ。そしてそんな場所には驚くべき良型のシーバスが待ち構えている。特に人が見落としがちなこういった場所は貴重だ。
しかし、ここで釣り人として重大な問題が浮上する。それは、60cmを超えるシーバスがあまりにもポンポンと釣れることだ。それも釣れる潮や季節を知ってしまえば、いつ行っても外すことがない。そんな釣りが楽しいだろうか?
釣り方は自分で探求しよう
ここであえて釣り方を紹介しないのは、楽しさを奪いたくないからだ。筆者の紹介したような場所で、潮回りや釣り方をマスターすれば、まずシーバスを外さない。
すると、型狙いも数釣りも何かこう物足りなくなってくる。つまり釣れることが分かっているから面白さも半減なのだ。ボートやウェーディングしなくても、身近な場所で60cm、または70cmに迫る良型がこうも簡単に釣れるのだから、モチベーションを保つのにも苦労する。
筆者はかなりのシーバス狂だがそれでも何か複雑な気分になる。何とも贅沢な悩みだが、こればかりはそうなってみないとわからない。釣りは基本楽しい。だが、釣り過ぎて楽しみが失われる恐れのある場所もあるのだ。本当に贅沢な悩みだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>