ルアーシーバスのポイントはハイプレッシャーで魚がスレている。釣りができる場所自体も減る一方だ。そんな中でも楽しむために、「身近な河川の見直し」をしてみてはいかがだろうか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
ルアーシーバス釣りのポイント
シーバスのポイントと書くと○○川とか、○○港とか、”場所”を思い浮かべる方が多いと思うが、そういった場所はメディアでも多く取り上げられ、休日にはズラリとアングラーが並び、年々シーバスはスレて行くばかりだ。ここでは河川でのシーバスフィッシングを例に考えてみたい。
今や地方の河川にも遠征とばかりにやってくるアングラーも多い。そこまでしないとシーバスが釣れなくなっているのは確かだ。特に陸っぱりは立ち入り禁止の所も多くなり、難しい選択を迫られるアングラーも多い。だからこそいつもの身近なポイントを見直し、視点をかえてシーバスを狙うことが必要ではないかと筆者は思うのだ。
全ての川がポイントに
周りの環境からシーバスの生息を想像できれば、究極はどこの川でもシーバスは釣れるとなる。全ての河川がポイントだ。家の近くのドブ川でも、海と繋がっていれば、ベイトの多い季節に行けばシーバスが釣れるかもしれない……。
今回はそんな思考と視点で、全国どこのポイントでも使える新たなシーバスフィッシングを考えてみたい。
河川のシーバスポイントおさらい
まず、シーバスフィッシングではどんな所を狙うのか?河川での釣りを例に簡単におさらいをしてみよう。
橋脚周り
ここはシーバスフィッシングをする方なら、まずは狙ってみるマイナーポイントです。
橋桁に川の流れが当たると流れは複雑に変化します。ここにベイトなどが集まり、シーバスも着きます。また、深く掘れていたり、昼間はシェード(日陰)になるので1日中シーバスが狙えます。プレッシャーはどのポイントよりも高いので、狙うタイミングが重要です。
沈み石、ブロック周り
ここもわかりやすいポイントです。小魚やエビ、カニなども生息するので、シーバスも着くことが多いです。昼間に場所を確認しておけば、ナイトゲームで根掛かりを恐れず積極的に狙うことができます。また、クロダイなども好むポイントなので、シーバスが釣れなくても思わぬゲストに会えるかもしれません。
明暗
シーバスのナイトゲームでは誰もが狙うポイントですが、案外難しいのがこの明暗。川の流れを利用して明るい方から暗い方へルアーを流し込んだり、明暗の境目でターンさせたりとテクニシャンには得意のステージですが、慣れないとなかなか上手く行きません。まずはルアーがよく見える昼間、フローティングミノーで練習すると目で確認できるのでおすすめです。
1.エイの生息ポイント
では、ちょっと視点をかえて意外なポイントを探って行きましょう。まずは何かと嫌われるエイ。イソメ類や小魚、貝類などを好んで食べます。特に河川に入るエイは砂地に多く、この砂地にはイソメや貝類、エビなどが多いです。同時にそれを狙うシーバスや他の魚も多く、特にバチ抜けポイントにはエイが多い。そんな印象です。
ウェーディングする方などはエイガードをするように、やはりシーバスの好ポイントにはエイが多いのは間違いないでしょう。陸っぱりでも同じです。まずはエイを探す所から始めてみましょう。
2.水鳥オオバンの生息ポイント
全国どこでも見かけるこのオオバン。小型の黒い水鳥です。川の壁面や沈む岩周りに着くコケや、流れてくる藻類などを好んで食べます。特に壁面に付くコケ、これは同時にベイトが好むエサでもあるのです。
カモや他の水鳥も参考にはなりますが、どこにでもいるわけではないし、警戒心が高いので観察が難しいです。その点オオバンは見つけやすいし、人が近付いてもそれほど警戒しません。脅かさなければ近距離で何を食べているかが丸わかりです。オオバンのいる所、ベイト多しと思っていいでしょう。