古和浦釣行の翌日の3月6日、まずまずの天気予報だったので三重県志摩の御座磯へ釣行してみた。1~2週間前は良い潮が入ったのか連日40cmオーバー含めて2ケタ釣りがあり、最大で実寸50cmのグレも出たそうで期待が持てる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・大道勝彦)
マニア好みの平島を解説
寒グレ後半、三重県志摩市志摩町の御座磯でブレイクしたのは、沖磯のヤスリと表磯の平島だ。どちらも低い磯で波に弱く、干潮時間帯しか磯にいることができない。荷掛けピトンと磯ブーツが必要なマニア好みの磯だが、渡礁率が低い分、魚影が濃い。今回はそんな2つの磯の1つ、平島をご紹介したい。
平島は表磯の先端に位置し、三角と人気を二分する磯。潮通しが良く、水深もまずまずあり、非常に雰囲気がいい。ただし磯は低く、ナギの日の大潮か中潮の干潮時、もしくは小潮のときしか渡礁不可能。潮が込んでくるとAかDの場所で磯を洗う波に耐えることになる。御座磯全般に言えることだが、なるべく風の弱い日に釣行したい。
釣り座A
一番安定してサオが出せる、いわゆる本命ポイントで北西風も背にできる。ここは船着きにもなる。シモリを乗り越えた払い出しが出るので、その切れ目や合流点からウキを入れ込んでいくとバチバチっとアタリがくる。グレ30cm前後が多いが、40cm級が出ることもあり、バラシ多発のうわさが流れることも。
フグやアイゴなどのエサ取りがキツイ場合は、まきエサを足元だけにして20mほど沖を狙うとキープサイズが出る。チョボの手前や東側の磯際も深くなっており、仕掛けを入れると良型グレがヒットすることがある。
ウキ下1.5~3ヒロ。底がスケスケのときはあまり釣れない。潮が引くにつれて西側へ移動できる。大潮の干潮時は西の先端に立てる。攻めるのは難しいがワレがあるので、大潮のベタナギ日に当たったら仕掛けを入れてみたい。
釣り座B
干潮時しかサオが出せず、北西風が強いと釣りにならないポイント。なかなかやれないポイントのため大型が潜んでいる可能性が高く、いつも期待が高まる。やれる時間は短いが、30cm級も数が出るし、40cmオーバーの実績が高い。尾長グレのヒットもある。
ここは磯際から掘れ込んでおり、磯際から中間距離、払い出しに乗せて沖め、シモリの際などバリエーション多く攻めることができる。個人的にはシモリ周りが好きだ。沖に湧きグレが出たこともあった。ウキ下1.5~3.5ヒロ。潮向きが分かりにくいときはカモメの位置を見よう。
釣り座C
以前北向きで52cmを釣ったポイント。ここも干潮時しかサオが出せないが、Bよりは少しマシだ。サラシや潮の変化はなくサオを出す人は少ないが、磯際から海溝があり、そこだけ深くなっている。海溝だけ底が見えないが、船長によると洞窟のようになっているらしい。3月6日はここにまきエサを続けたところ、グレの乱舞が始まった。
基本的には磯際狙いでB側か長島側へ流れによって流す感じだが、満ち潮で潮が湾内へ流れるときは北向きへ流してみよう。まきエサ、さしエサとも北向き遠投で点在するシモリを攻める手もある。ウキ下1.5~3.5ヒロ。
釣り座D
潮が込んできたときの釣り座で船着きでもある。長島との水道しかやれないが、ザワツキのあるときは磯際で40cmオーバーも出る。
C側のポイントを攻めてもいいが、引き潮で潮が南に流れるときはまきエサは手前だけにしてそのまま流してみよう。南東のカドは4.5ヒロほどと平島で一番深く、底が見えない。攻めにくくあまり攻められていないポイントなので思わぬ大型がヒットする。
南東側の半円状の箇所にザワザワと波がきているときの方が狙いめ。Dはあまり数が出ない。ウキ下2~4ヒロ。
<週刊つりニュース中部版APC・紀東志摩グレ会・大道勝彦/TSURINEWS編>