前回「グレは潮を釣れ!潮の種類と確かめ方【キホン解説】」という記事を書きました。今回は潮を読む事と同じくらい重要な"地形"について書いていきたいと思います。地形に関する知識があれば釣り座の選択時にも役立つと思います。潮と地形の両方の知識をベースに釣りをすれば新しい発見もあり、より釣りが面白くなるとおもいます。
グレ釣りで代表的な地形6種
磯を遠くから見るだけで分かるかもしれませんが、とても複雑な形をしています。
近づいてみると、地上部だけでなく海中にもその複雑な地形が続いていることがわかります。この地形によって、グレが好む場所や狙うべきポイントが変わってくるのです。
そのため、「グレは地形を釣れ」と言われたりもします。今回は代表的な地形である、
・「沈み瀬」
・「ハエ根」
・「オーバーハング」
・「ワレ」
・「砂地」
・「岩礁地帯」
以上6つの地形をを解説してきます。
沈み瀬
まず「沈み瀬」です。シモリと呼ばれることもあります。
「沖のシモリ周辺を狙っていきます」など釣り番組で耳にしたことはないでしょうか?グレはシモリに隠れている事が多いので、この周辺を狙うのはかなり有効だとおもいます。
魚をシモリの奥側でかけると、ラインが岩礁に当たって切れる可能性が高まるのでやりとりは注意が必要です。
ハエ根
次に「ハエ根」です。これは、磯の先端から水中に沖の方に向かっている岩礁のことです。
ハエ根の終わりも狙いのポイントです。ここにサラシが出ると一級ポイントとなります。
ちなみに、『ハエ』は岩礁や海食台など海岸付近の浸食地形を表す言葉で、漢字では『碆(は)』と書きます。
オーバーハング
次に「オーバーハング」です。バス釣りでもオーバーハングという言葉は使われますが、意味が異なってきます。
グレ釣りの場合は「足元が釣り座の方にエグれている」ことを指す言葉です。
オーバーハングしているときは、磯際を狙ってみるのもおすすめです。サイズが出ることもあり、磯際ならではのスリリングなやりとりが楽しめるとおもいます。
ワレ
次に「ワレ」です。これは岩礁と岩礁の間が谷のように急峻に割れ目が入った地形のことをいいます。
ワレのように隆起しているような磯では、波の上下動でサラシ呼ばれる白いうねりが立つことが多く、狙い目によってポイントになります。
ワレからグレが出てくる事もあるので狙いのポイントとして頭に入れておくと役立つとおもいます。
砂地
次に「海底が砂地」です。シモリがあったり藻が生えていたりする辺りを狙うのが良いです。
また水深が浅く足場が拡がる水辺を浜と呼び、浜にご存知の通り砂地で構成されている砂浜があります。
砂地には砂浜に加えて、砂利で形成された砂利浜(渚釣りなどチヌ(クロダイ)狙い人がよく通うポイント)や丸いゴロゴロとした石で形成されたゴロタ浜と呼ばれる浜もあります。
グレを代表とする磯魚の有力なポイントとなります。
しかし、ストラクチャーがない場合は潮目など、少しでも潮の変化のある場所を狙うのがよいとおもいます。
岩礁地帯
最後に「海底がゴロタ岩などの岩礁地帯」です。ゴロタとは、人がやっと持てるくらいの大小不揃いの大きな丸い石をさします。
また大きな岩石が無数に存在する場所をゴロタ場と言います。こうした岩の隙間は非常に好ポイントになります。
これは砂地よりも好ポイントだとおもいます。上記で述べたポイントを見つけ狙う事が大事になってきます。