マダイは1年中釣れますが、早春の乗っ込みシーズンへ向かう時期には、大鯛・型物も姿をあらわします。桜の季節に桜色のマダイを釣ると、それはそれは、春のうれしさ倍増です。また、大鯛・型物の60~70cmオーバーが期待できるこの時期が、わたしの初釣りとなります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
播磨灘北部のマダイ釣り
播磨灘東の明石沖は、マダイを年中狙います。一方、播磨灘西方は冬場の越冬地となる小豆島周辺で、12月下旬から本格的なシーズンとなります。これがこの界隈のスタートといえるようです。
そして、3月になると、播磨灘全体で本格的なマダイシーズンの到来です。
この時期は、多くの魚たちのエサとなる、小型魚のイカナゴの新子が群れを成して回遊しはじめます。このイカナゴを、マダイに青物、スズキに根魚までが競って腹いっぱい食べて活性が出てきます。
家島諸島での産卵がはじまる5月ころまでが、春のマダイシーズンとなり、わたしも3月に入るとひとり気ままにボート釣りでせっせとマダイを狙います。
助っ人アイテム「ミミイカ毛糸」
ミミイカという4cm前後のイカの幼魚が瀬戸内海には多く分布して、この時期のエサのひとつになっています。
ミミイカを模した毛糸を、サビキ仕掛けのハリ先に引っかけます。これは、赤や緑などさまざまな色の毛糸を使い、長さ1~1.5cmほどで作ります。二つ折りを糸で結んでイカのようにしたものです。ミミイカ仕掛けなどとして市販されているものもありますが、わたしは簡単に自作しています。
ミミイカ仕掛けは、どんな効果があるか半信半疑ではじめましたが、6本ハリの3本に付けるとこれを食ってきますので、しっかりとみているのだろうと思うようになってきました。今回も、マダイもメバルも食って来るので、スパイスになっている小さな助っ人です。
最近は、サビキ仕掛けにはセットで用意し、色は赤が鉄板です。まきエサの使用を禁止している瀬戸内海では、マダイ狙いはサビキ仕掛けやタイラバが主流になりますが、ミミイカ毛糸はなかなかどうして助っ人になるアイテムです。
家島諸島でボートサビキマダイ釣り
初物のマダイを狙って、家島諸島へひとりきままなボート釣りに行ってきました。
6時過ぎに出航、7時過ぎ釣り開始です。潮は上げ、ゆったりと0.7kt前後でボートを流します。
久しぶりにお気に入りの魚礁帯周辺の、水深30~35m、底から10~12m位のタナを、ゆっくりと仕掛けを巻き上げながら探ります。
仕掛けは、10~15mの長い仕掛けの方がタナを広く探れるメリットがありますが、今回はボートでの扱いやすさと取り回しを考慮して、6mの短めの仕掛けを使用しました。その仕掛けのサビキハリの3本の先には、ミミイカ毛糸を引っかけています。