マイボート釣りにデビューしてから、海上で実際に体験した恐いトラブル3選と対策法について紹介します。どんなに準備をしていても、いつか必ず予期せぬトラブルは発生します。大きな事故につながらないよう、反面教師にしてもらえたらと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター ヨウスケ)
マイボート釣りデビュー
筆者は2019年春に2馬力ボートデビュー。ゴムボートも悩みましたがポリエチレン製のミニボートを購入し、あまり知識がないまま海に出ました。
はじめて海に出た日はナギでとてもよい日でしたが、午後からは急変、南風が強くなり白波が・・。そのときに2馬力ボートが、波と風の影響を物凄く受けることを知り恐怖を感じました。
なので最初のころは、マイボート釣りの経験者である仲間と一緒に出船しました。経験者の仲間と一緒に出船することが、ほんとに大事だとつくづく感じます。
なぜなら、ひとりだと海上での判断はすべて自分。三角波ができるポイントなどは、事前の知識がないと回避できないことも。出来たらひとりでの出船は控えて、2人もしくは2艇で出ることを強くお勧めします。
ベテラン艇にトラブル発生
筆者がボートデビューして数回目、年配のベテラン釣り仲間と2艇で出たときの話です。はじめは沖のポイントまで2艇で向かいました。そのとき事件が起きました。
ベテラン艇にエンジントラブルが発生して、前に進まなくなってしまいました。持ち主は原因がすぐにわかったようですが、その場での修理はできないので牽引するしかありません。
筆者は、正直いままで牽引の経験はありません。ベテラン釣り仲間に手取り足取り教えてもらい、ロープで牽引して無事に帰港できました。
やはりベテラン釣り仲間の、冷静な判断はすごいとそのとき感じました。そして、ベテランでもトラブルは起きるんだな。トラブルはどんなに準備しても起きるものという心構えは必要です。
プロペラが暗礁に接触
たしかその時期は、春イカシーズン真っ最中でした。その日はイカの活性が低く、当たりがなく、シャローの新しいポイントを開拓しようと島周りを調査していたときでした。
航行中プロペラが、なにかにゴツゴツと当たった音がしました。やばいと思い、下を覗くと暗礁があるではないですか。
すぐにプロペラをチェックしましたが、動力が伝わらないのを確認できました。焦ってはいけないとわかっていても、物凄く焦ったのを覚えています。
とりあえずオールで漕いで帰港しようとしましたが、変に力が入りオールクラッチが折れてしまって、頭のなかは真っ白に。
どうにもこうにもいかなくなり、出港したマリーナに連絡して助けてもらうことにしました。このとき、魚探をつけておらず場所を伝えることに一苦労しました。もしマリーナが近くになかったらと考えると、ゾッとする体験でした。
ブローチング現象で大量浸水
その日は晴天で気温も高い日でした。ただ、台風のあとだったので注意しながら出船しました。事件は帰港時に起きました。
マリーナのそばまで注意して走行してきましたが、もう着くだろうと若干気が緩み、一気に加速したときのことです。大きなウネリのなかでブローチング現象(船尾が大波に持ち上げられて船首が傾くことで操縦ができなくなる状況)が発生。船首から海水が入り、ボートの船べりまで浸水してしまいました。
ボートのなかは、クーラーボックスやタックルケースなどが浮いた状態に。沈没すると思い、急いでバッカンで海水をくみ出し、どうにか沈没せず帰港することができました。
このときの原因は、台風後によるウネリとボートの速度がうまくマッチングしてしまったこと。また三角波の起きやすいポイントでもあったので、これもなんらかの影響を受けたのかと思います。