せっかく買ったはいいが一度も使わずに眠っている長竿ってないだろうか。目覚めさせるチャンスかもしれませんよ。群馬県館林市を流れる鶴生田川が、ほぼ長竿の聖地。誰にはばかるでもなく、思いっきり振り回して良型地ベラの強引を楽しんでほしい。公園内なので足場がよく、トイレ・駐車場完備なのもうれしい釣り場だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
鶴生田川の概況
群馬県館林市西部の田園地帯を源流とし城沼へと注ぐ。春は花見でにぎわい、また6000匹超のこいのぼりが優雅に舞うことでも知られる。
おもな釣期は11~3月の低水温期。城沼よりも水温が上がりやすく、適水温を求めて遡上する良型地ベラが一般的なターゲット。アベレージサイズは尺~尺2寸だが40~45cmも十分狙える。
鶴生田川のポイント:南岸
釣りができるのはおもに尾曳橋からふれあい橋の間で、それ以外は水深が浅すぎたり、柵がジャマで釣りづらい。駐車は尾曳橋から約500m南寄りにあるふれあいセンター駐車場を利用。やや距離があるのでカートがあると便利。
(1)尾曳橋下流
アシのすき間から竿を出す。長靴必携。竿15尺以上。
(2)尾曳橋上流
浮き魚礁周辺、または浮き魚礁と橋の間にある吐き出し周辺(水深2本前後あり同川の最深部)が狙いめ。護岸が高いので竿18尺以上が使いやすい。尻手ロープならびに水汲み用ひも付きバケツ必携。
鶴生田川のポイント:北岸
駐車は尾曳駐車場を利用。ポイント(4)付近までなら荷物を担いでも大した距離ではないが、それ以上上流へ向かうならカートがあると便利。
(3)浮き桟橋
冬期限定で入釣可。柵を乗り越えロープを外して入釣するが、入釣後と納竿後は現状復帰必須。釣り座の掃除とゴミの持ち帰りも徹底してほしい。竿15尺以上が一般的だが、短竿で狙う人もいる。
(4)尾曳橋直下
竿13尺前後までしか振れない。ほぼ終日日陰で寒いが、魚は陰に潜んでいるのでウキはよく動く。護岸が高く竿掛けの角度が急なので竿尻ストッパー必携。
(5)尾曳橋上流ステージ
(4)と同様に護岸上からの釣りになるが長竿が振れるので人気がある。
(6)尾曳橋~ふれあい橋の野地
ボサの所々に釣り座が点々とある。(4)との境目が1級ポイントで、記者も過去に何度もいい釣りを経験させてもらったことがある。護岸がジャマで回し振りがしにくい(とくに右利き)のでタスキ振りまたは送り込み限定。竿18尺以上。
なお(2)(4)(5)は高い護岸上からの釣りなので尻手ロープ、水汲み用ひも付きバケツ、長柄のタマ網は必携。