年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?

年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?

船釣りで多用する電動リール。電気機器だけに分解などは業者に任せて、今回は釣行後すぐのメンテと年末年始など時間のある時にやっておきたい作業を紹介。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)

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濱堀秀規

徳島県在住の濱堀秀規(ハマちゃん)と申します。「地球は僕らの遊び場さ」と磯釣りや船釣りで1年どこかの海を駆け回っています。得意技はフラれる事、特にお魚に。釣り記事以外にも、徳島の農産物と食を題材に「浜ちゃんのうまいモノ絵日記」と題したコラムを10年以上毎月連載中。マルキユーフィールドスタッフ。1級小型船舶操縦士。

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2種類の釣り具メンテ

船釣りのメンテは釣行ごとに毎回するものと、年末年始など、まとまった時間がある時にすることがある。どちらが重要かと言われれば、重要なのは、釣行ごとにしておく方である。これは、義務的な要素が強く、最低限これだけはしておかなくては、後々、錆びたり固着したりして困ることになるので、仕方なく、または、ルーチンのように、済ませなくてはならないメンテである。

しかし、まとまった時間がある時にするメンテは、愛犬と過ごす時間と似ている。お気に入りの釣り道具をなでたり、さすったりして、こみ上げてくるうれしさや楽しさに、気持ちが若返える。「あの時はこうだったなあ」と、思い出に浸りながらできるメンテナンスである。ニヤニヤしながら釣り道具を触っている姿を、妻から見れば、「いい年のおじさんが、気色悪いわ」と思われてしまうが、メンテしている本人は充実した時間を過ごしているのである。

電動リールのメンテ

磯釣りや波止場の釣りでは、電動リールを使ったことはないが、船釣りでは、ほとんど電動リールにお世話になっている。釣りが終わって、家に着いた時や、もっと早い時間なら、船から上がってからすぐに、車に積み込む前にしておくと良いことがある。

年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?車に積む前にシャワーで水洗い(提供:WEBライター・濱堀秀規)

それは、真水の流水で「ザ~ッ」と洗うことである。「電動リールは水をかけると、マズいんじゃないの?」と思っている人もいるかもしれないが、絶対に流水をかけて洗った方が良い。洗うことで、塩が落ちるし、汚れも落ちる。

釣行後すぐに水洗い

洗う場所は、水道蛇口のある場所や、車を止めた場所でもできる。家に着いた時は、外にある水道水の蛇口から直接かける場合がほとんどである。

年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?自宅の水道シャワーで水洗い(提供:WEBライター・濱堀秀規)

しかし、車を止めた乗船場でもできる。それは、車にいつも積んでいるタンクで使えるシャワーを使用する場合である。私の車には、なると金時(さつまいも)の世話をした後に、畑で汚れた手や長靴を洗うなど、農作業が終わった後に、いつでも使えるようにこの道具を積み込んでいる。

年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?車に常備しているタンク式シャワー(提供:WEBライター・濱堀秀規)

このシャワーは農業用の消毒道具とよく似ている。電池が必要なくて、空気圧で水をシャワー噴射する道具である。これはホームセンターでも売っているし、ネットでも購入できる。もちろん中身は、農薬でなくて、水道水使用だけの真水専用にしている。

クラッチレバーを動かしたり、ハンドルを回したりしながら流水をかけるのとよく洗える。また、電動リールの本体だけでなく、スプールのPEラインにもたっぷりかけた方が良い。スプールの内部にしみ込んだ塩が、少しでも流せるだろうという気持ちで洗っている。

自宅でのメンテナンス

釣り具は動く部分が壊れやすいので、毎回接続したり、外したりするコードは、まとまった時間がある時に点検やメンテナンスを行っておくと安心である。

断線しやすい箇所の補強

リールの接続部近くは、竿受けに挟まれたり、コードが「く」の字に折れ曲がったり、引っ張ったりするので、断線がしやすい箇所である。私の場合は、ビニールテープを包帯の用に巻いて、一番断線しやすい場所を補強している。これで、コードの通電不良の不具合が驚くほど減少した。

年に1度の釣り具大掃除:電動リール コードの接触不良防止策とは?コードはビニールテープで補強(提供:WEBライター・濱堀秀規)

接続部分のメンテ

コードのリール接続部分はリール側、コード側ともに金属部分が青緑の錆が出やすい箇所である。毎回でなくても良いので、まとまった時間がある時に、綿棒や布などで拭いて、錆を取り、掃除しておくと快適に使える。もっとするなら、接続部には新品のようにグリスを塗っておくと完璧である。

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