長期休みのウワサも多い2020~2021年の年末年始。家族で楽しめる関西の釣り施設5選&オススメの釣りものを紹介しましょう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
年末年始も楽しめる釣り
お正月といえば、古くは雪がしんしんと降って、冷え込みも強く、まさに冬本番…といったイメージですが、このところ、1月と言えばまだまだ秋の延長という暖かな日も多いのが現状です。また、温暖化によるものかどうかは分かりませんが、海水温は高めに推移していて、12月、1月は波止周りの魚たちも元気いっぱい。
つまり、お正月休みを利用して、思い切って釣りにでかけてみれば、案外元気な魚たちに出会えるのです。そこで今回は関西近辺で、手軽に出かけられて安全対策も施されている釣りの施設&オススメのターゲットを紹介したいと思います。
年末年始のオススメ釣り場
釣りに出かけるとなると、まずは釣り場が安全かどうか、そして、トイレや食堂など、人のための設備が近くにあるか…など、釣果以前に気になる部分もあります。特に家族でお出かけの場合には、奥さんや子供さんも一緒であることを考えると、きっちりとした設備が整っていることが大切です。
その点、海釣り公園などではトイレなどは確実に設置されているほか、食堂などを併設している施設も多く、家族で出かける先としては理想的なアウトドア施設なのです。
もちろん、漁港や護岸などの波止に比べても、柵や手すりがあったりと、安全策もされているので、さらに安心ですね。
ここからは、関西圏で出かけやすいファミリーフィッシングスポット5選を紹介しましょう。
平磯海づり公園
兵庫・神戸市垂水区の地先にある長さ約1400mもある広大な釣り場が平磯海づり公園です。ここは、明石海峡がほど近く、その分、潮の流れも速い時にはびっくりするほど速いのが特徴で、釣りにくい時間帯もありますが、その分、魚影も濃いのが特長です。
入り口の料金所で入場料や駐車料金を支払い、広大な釣りベランダのすぐ後ろまで車で自由に行って止め、釣りベランダへ出るスタイルです。売店や食堂、お弁当などの販売も充実していて、レンタルタックルなどもありますので、手ぶらでの釣行もOKです。
オススメはメバル狙い
平磯海づり公園でのオススメターゲットはメバルです。釣り方は人によりさまざまですが、ここでの独特な釣り方が、テンビンカゴ釣りです。キスのちょい投げ釣りに使用する小さなテンビンに、サビキ釣りで使うオモリ付きのドンブリカゴを付け、それに見合ったウキを使用して釣るのですが、仕掛けなども少々ややこしい。
胴突き探り釣り
そこで、手軽に釣るなら胴突き仕掛けでの探り釣りが面白いでしょう。竿はレンタルのタイプでも十分で、2~3m、もしくは磯竿などの長い竿でもかまいませんので、その先にハリス0.8号程度の細い糸を使った胴突き仕掛けをセット、最下部はオモリ5~10号を取り付けます。エサはシラサエビかオキアミなど。
底付近で仕掛けを上下させさながら探っていくと、メバルやガシラが飛びついてきます。竿先にダイレクトに出る反応は楽しいですよ。また、この釣り場は釣りベランダの後方に高い防潮堤があり、北西の季節風などはシャットアウトしてくれるので、冬型の季節配置でも安心です。
釣りに飽きれば、すぐ近くに人気のアウトレットモールなどもありますので、周辺で丸一日遊ぶこともできますね。
尼崎魚つり公園
少しマニアックな釣りに挑戦してみようというコアな家族には、尼崎魚つり公園はいかがでしょう。武庫川左岸河口部から突き出た桟橋が釣り場となります。沖に突き出た桟橋からの釣りとなり、桟橋周辺には魚礁がたくさん設置されていて魚の付き場となっています。そのため、足元が最高のポイントになっています。
オススメは「ハネ」狙い
ここでの冬場のオススメはハネ、つまりスズキです。サイズ的に多いのはスズキとしては中型のハネクラス(40~50cm)で、そのため、スズキ釣りとは言わずにハネ釣りと呼んでいます。
マニアックなズボ釣り
釣り方はシラサエビを使ったウキ釣りか、この釣り場で古くから親しまれているズボ釣りと呼ばれる釣り方です。ズボ釣りとは短く、穂先の柔軟な竿を使って、足元を釣るスタイルです。仕掛けはオモリの下にハリス、ハリが接続されただけのシンプルなもので狙います。
桟橋の上からシラサエビを足元にパラパラと撒きながら、竿を桟橋の上に置いてアタリを待ちます。獰猛なスズキ、ハネとは思えない繊細なアタリを取るのが面白いところです。この釣りのコツとしては、その時々で微妙に変化する、タナを探ること。アタリがなければ、15~30cm刻みで仕掛けの位置をズラしてハネが食ってくるタナを探ります。