船釣りは初めて釣りをする人にとって、非常に心強く楽しめるものです。「釣りは初めてだけど、船に乗って釣ってみたい」という人へ、船釣りマニュアルを紹介。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
船釣りのマナー
船釣りは1人でやることもあれば、親しい仲間どうしで船に乗ることもあるし、知らない他人どうしが同じ船に乗り合わせるスタイルもあります。狭い船の中で好き勝手に行動をすると、収拾の付かないトラブルに発展したり、危険度も増します。楽しい釣りで一日を終えるために思いやりを持ってマナーを守ることが重要です。
遅刻しない
船釣りは1日1便の予約制の乗り物です。集合時間に遅れると、周りの人に多大な迷惑をかけます。交通事情なども考慮して、余裕を持って自宅を出発しましょう。
勝手な行動は慎む
周りがやっていないのに「これくらいなら許されるだろう」といった勝手な行動は慎みましょう。特に慣れていない人には、常識が常識ではない認識となることもあるので、何か行動をしたいときにはまずは船長や仲乗りに相談しましょう。
周囲の人と仲良くしよう
乗合船の場合、すぐ隣に知らない釣り人が竿を出します。朝にはお互いに挨拶を交わして、できれば仲良くなることで自分の利益になることが多々あります。たとえば、お隣さんがよく魚を釣っていれば、釣り方などを教えて貰うのも釣れるコツです。
絡んだら声を掛ける
仕掛けを垂らす場合、波止などとは違ってかなり深いことも多いのが船釣りです。そのため、仕掛けが絡んでしまうことも多々あります。そんな時にはケンカ腰にならずにお互い、「すいません」ということで気分良く釣りをしましょう。
竿を横に振らない
船釣りでは竿の扱いでやってはいけないことがあります。それは魚を自分の横に上げたり、竿を横に振らないことです。特に混雑していてお隣さんとの距離が狭い時には、竿を横に振ることでオモリやハリなどの危険なパーツが隣の人に当たることもあります。仕掛けの上げ下げ、竿の動かす方向は自分の正面で行うことを身につけましょう。
船長のアナウンスをよく聞く
船長からのアナウンスには非常に重要な項目が含まれています。たとえば、釣りをスタートする際に仕掛け投入OKの合図があったり、移動時には仕掛け回収の合図もあります。仕掛け回収の合図を聞き漏らし、みんなが仕掛けを上げているのに、糸を垂らしたままで、移動ができずに時間をロスしてしまうといったシーンもよく見受けられます。
また「水深○m、×m辺りを釣ってみてください」といった釣りの情報なども発せられるので、よく聞くことに越したことはありません。
初心者にも釣れる秘訣紹介
初めて竿を持った人が船に乗り、その日一番の釣果を上げる「竿頭(さおがしら)」に輝くこともあるのが船釣りです。もちろん、修練を積んだベテランが良く釣るのは当たり前なのですが、船釣りの場合は、案外「ビギナーズラック」が多いように思います。
良く釣る初心者の共通点はズバリ「船長や仲乗りのアドバイスを最後までしっかり守っている人」です。慣れてくると、自分の工夫であれやこれやと釣りを変化させますが、外れることも多いのです。特に工夫が必要な場面は魚の食いが悪い状況が多いはずです。そんな時に、確実に釣れるのがその釣りに精通した船長や仲乗りのアドバイス通りの釣りなのです。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>