船釣りは初めて釣りをする人にとって、非常に心強く楽しめるものです。「釣りは初めてだけど、船に乗って釣ってみたい」という人へ、船釣りマニュアルを紹介。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
船の釣りの料金
乗合船の乗船料金システムはシンプルです。たいていの場合は入場料のようなもので、「1人7000円」などと紹介されています。その日に何人が同じ船に乗っても1人が支払う料金はかわりません。
ただ、仕立船は船を貸し切るので、1隻分の料金を支払います。船によって料金はかわりますが、「4人まで32000円、1人増し5000円」と設定されていれば、1人で乗っても4人までの32000円を支払う必要があります。逆に4人で乗っても料金合計は32000円なので、割り勘にすると、1人8000円ずつということになります。5人乗れば追加の1人分となる5000円をプラスするので合計料金は37000円となります。これを割り勘にすると、1人7400円と少し割安になりますね。グループで人数が集まれば、仕立船の方が割安になる場合もあります。
船に乗っているスタッフ
乗合船、仕立船ともに釣り人に快適に釣ってもらうために釣りに詳しいスタッフが乗船しています。その代表は何といっても船長です。船を操作して、サカナのいる場所に連れて行ってくれるだけではなく、毎日のように釣りを見ながらアドバイスを行っているので、的確です。分からないことがあれば船長に聞くのが手っ取り早いですが、船長も忙しい時が多々あります。
心強い船長と仲乗り
サカナの取り込みや操船などで手が離せないこともあります。そんな時に助けてくれるのが、アシストとして乗船しているスタッフです。「仲乗り」とも呼ばれるこのスタッフはとにかく船内に目を光らせていて、仕掛けが絡めば飛んできてほどいてくれたり、サカナが掛かったら横に来て釣り上げるのを手伝ってくれるなど、心強い存在です。
ただし、船の規模によっては仲乗りがいないことも多々あります。少人数の船なら、船長が全て面倒を見ることができるという判断です。1隻に30人近くも乗船する船だと、やはりトラブルも多く発生するので、仲乗りはかなりの確率で乗船しています。仲乗りは釣り人の手伝い、アシストをするために乗船しているので、分からないことや、釣れなかったりした時もアドバイスを請うようにしましょう。
前述のように船長はその船で毎日のように沖へ出ています。船に乗ったら、船長の指示は絶対です。これは釣りのアドバイスにとどまらず、安全対策や危機管理もプロなので、船長の指示を聞かなければ、早々に危険に晒されるといっても過言ではありません。
波がなくても、船長が「荒れてくるから時間は早いけれど帰港します」といえば、必ず、海は荒れてきます。実際に荒れてしまうと、船の航行が困難になることもあるので、その前に判断してくれるのです。