海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較

海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較

海上釣り堀は初心者でも簡単に高級魚を釣り上げるチャンスがある一方で、やり込み要素もたくさんあります。ちょっとしたテクニックで釣果に大きな差が出ることも。そこで、今回は代表的な2つの釣り方「ウキ釣り」「ミャク釣り」を徹底比較します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)

アバター画像
Shunichi_Sugimoto

静岡在住の釣り好きです。季節ごとその時に釣れているターゲットを狙って一年中釣りを楽しんでいます。解説記事をメインに釣果レシピや釣行記も執筆中。

×閉じる

海釣り施設 海上釣り堀

ミャク釣り仕掛けの長所と短所

続けて、ミャク釣りの仕掛を解説します。

海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較ミャク釣りの風景(提供:WEBライター・杉本隼一)

ミャク釣り仕掛の長所

【1】小さなアタリや違和感を取りやすい

穂先で直接アタリを取るため食い渋りや低活性時の小さなアタリを取りやすく、慣れてくると落下中の食い上げや居食いなどウキ釣りでは取れないアタリもとらえることができます。

【2】魚が溜まりやすい足元の際やコーナー部分を探れる

海上釣り堀ではイケスのコーナー部分や足元のネット際などに魚が溜まりやすいですが、ウキ釣り仕掛けではどうしても探りづらい場合があります。ミャク釣り仕掛けはウキ釣り仕掛けよりも取り回しが良いので、コーナー魚が溜まる足元の際やコーナー部分でもダイレクトに探れます。

海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較際が狙えるのはミャク釣りの強み(提供:WEBライター・杉本隼一)

【3】タナを自由自在に探れる

ウキ釣り仕掛けと異なりウキ止めがないので、魚のタナを自由自在に探れます。アタリが出るタナが頻繁に変化するような状況では絶大な効果を発揮することも多いです。

【4】誘いがしやすくアタリを出しやすい

シンプルな仕掛けなので直感的な誘いがしやすく、横方向や縦方向などの誘いを使い分けることも可能です。誘いを入れることで魚がエサに反応することもあるので、アタリを出しやすいという利点もあります。

ミャク釣り仕掛けの短所

【1】穂先でアタリを取るので慣れるまではアワセのタイミングが分かりづらい

ウキ釣りと違い、慣れるまでアワセのタイミングが難しい場合が多いです。活性が高い時は竿を引き込むようなアタリが出ますが、低活性時や食い渋り時はベテランでもタイミングの見極めに苦戦することもあります。

【2】深く落としすぎると底のネットに引っかかる

ミャク釣り仕掛けは糸を出せばどんどん沈んで行くので、深く落としすぎると底のネットにハリが引っかかってしまうことがあります。仕掛けの操作にも多少慣れが必要です。

海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較海上釣り堀なら青物も有望(提供:WEBライター・杉本隼一)

【3】竿下しか狙えないので広範囲を探れない

ミャク釣り仕掛けは足元やコーナー部分など近距離をじっくり探るのに適していますが、反面イケスの中心部など竿が届かない部分は探る事が難しいという欠点を抱えています。海上釣り堀では使用できるロッドの長さに制限があることも多いので、どうしてもミャク釣り仕掛けでは厳しくなってしまいます。

【4】魚のタナが一定の場合はウキ釣り仕掛けより手返しが悪い

魚のタナが変化するような状況では非常に効果的なミャク釣り仕掛けですが、タナが安定している場合はウキ釣り仕掛けより手返しが悪くなってしまいます。軽いオモリを使用することも多いミャク釣りでは仕掛けがタナに落ちるまでに時間が掛かってしまうことも多いです。

上手に使い分けよう

仕掛けの好みは人それぞれですが、たくさん釣るためには自分に合う仕掛けを探すことも大切です。

普段使わない仕掛けに挑戦してみることで新たな発見が得られることも多いので、ウキ釣りオンリーの方もたまにはミャク釣りにチャレンジしたり、反対にミャク釣り専門の方がウキ釣りをしてみても、違った視点から考察できる良い経験になり、釣りの引き出しを増やすことにも繋がります。

海上釣堀の2大釣法『ウキ釣り』&『ミャク釣り』を徹底比較上手に使い分けるのが釣果の秘訣(提供:WEBライター・杉本隼一)

これから海上釣り堀に挑戦する方も経験者もウキ釣り仕掛けとミャク釣り仕掛けの両方に挑戦して竿頭を目指しましょう!

<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>