アピールの高いラトル入りのエギは秋の新子狙いのためのものと決めつけてはいませんか?もちろんオールマイティではありませんが、確実にラトル入りが効果的なシーンも存在します。今回はラトルエギが効果的な場面を三つ紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
過去に経験したラトル効果
2年前の春、筆者がエギングでアオリイカを狙っていると、少し沖でやる気のある大きなアオリイカが3匹ほど群れているのを発見しました。すかさず狙いますが、興味を示してもすぐに警戒して離れてしまいます。
そこで、ラトルが入っていないエギを使っていましたが、試しにラトル入りのエギにかえてみることにしました。すると、驚いたことに群れていた3匹のアオリイカが血相を変えてエギを取り合いだし、問答無用でヒットに持ち込んで無事キロアップのアオリイカを手にすることができた…という出来事がありました。
春アオリにもラトルエギ有効
当時は何となくラトル入りのエギにいいイメージを持っていなかった筆者でしたが、この出来事がきっかけでラトルエギに対するイメージがガラッとかわりました。秋の新子シーズンに使うものだと思っていたラトルエギが、春の大型狙いでも使い方によっては非常に効果的であるということを学ぶ機会になったのです。
春のエギングシーズン
春のエギングシーズンは水温が16℃以上で安定してくる4月ごろから盛り上がりをみせ、沖で越冬していた大型のアオリイカが産卵のために接岸してきます。キロアップの個体や2~3kgの大型までも狙える、エギンガーにとっては楽しみでたまらないシーズンです。
春に釣れる大型のアオリイカは、秋の新子に比べて賢くて手強い相手ですが、様々なテクニックや経験を駆使して釣り上げた時の嬉しさはたまらないほどの快感です。大型のイカはヒット時のジェット噴射も強烈で、数十mもラインが出されることもあるほどです。
ただ、シーズンが進むにつれて産卵前の個体や産卵行動中のイカが増えてきます。このようなイカは産卵に全神経を集中させているので捕食行動をすることは少ないです。もし、ペアリングしているイカや産卵行動中のイカを見つけたらそっと見守ってあげてください。
ラトル有無によるエギ特性
エギにはラトルが入っていないもの、ラトルが入っていて音がするものと2種類あります。それぞれを簡潔に表現すると、「ラトル無しのエギはアピール力が弱いが食わせやすくスレにくい」、「ラトル入りのエギは強いアピール力があるが、スレやすい」という特徴があります。そのため、両タイプのエギを持って行くことで様々な状況でも柔軟に対応することができます。