手軽だが奥の深いアジング。ごく軽量のジグヘッドやリグを操作し、潮流の変化を感じ、ショートバイトからヒントを得て、適切な攻略を行っていくことが人気ポイントで釣り勝つための要件となる。そんな課題と日々向き合っているアジンガーたちが虜になりそうなロッドをオリムピックが発売を開始。今回、アジングのエキスパートであり、同社のテスターを務めるP!NKO(以下ピン子)さんから、このロッドの実釣インプレッションが届いたので紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:株式会社オリムピック)
アジングロッド『スーパーコルト』
オリムピックのフィールドテスターピン子でございます!今回は、いよいよリリースとなったハイエンドモデル、SUPER COLT(スーパーコルト)の実釣インプレッションをお届けします。
前作から約5年ぶりのリニューアルとなるスーパーコルトですが、今作はスーパーライト、オールラウンダーが2機種の3モデルのラインアップで、それぞれ個性の光る作品に仕上がりました。
その3モデルとは
まず、スーパーライトクラスが582UL-HS+(ハードソリッドティッププラス)。ルアーウェイトMAX3g、適合ラインはMAX3lb。
次に、オールラウンドモデルの612L-HS+(ハードソリッドティッププラス)。ルアーウェイトMAX5g、適合ラインはMAX3lb。パリッとした張り感を持ちつつ、ベリーからバットまでのシームレスな曲がりが特徴です。
そして、同じくオールラウンドモデルとなる642L-T。ルアーウェイトMAX6g、適合ラインはMAX4lb。チューブラーならではの全体が曲がる一体感、クリアな感度と攻撃的に掛けられる鋭さを備えます。
詳細な仕様は公式サイトをご覧ください。
スーパーライトクラスの使用感
今回のレポートで紹介するのはスーパーライトクラスの582UL-HS+で、アンダー1gが主力となる港湾部でのアジングにフォーカスしたモデルです。
軽量ジグヘッドの操作性や、わずかに動く潮の流れをよりクリアに感じ取ってもらえるようルアーロッドでは業界初となる、東レ(株)トレカ T1100Gのソリッドを搭載しており、軽量ジグヘッドを意のままにコントロールしてアジにアプローチしていくことができます。
このモデル、まずリールをセットして手に持った第一印象はやや張りのあるウェイトバランスのいい軽いロッド、という印象を受けました。
ラインを通してキャストしてみるとほどよくしなり、ジグヘッドの重さをロッドに乗せて気持ちよく飛んでいきます。従来の同クラスモデルにあったやや張りが強いというイメージから、ほどよくしなるロッドというイメージが追加されました。
また、軽量ジグヘッドの操作感度も極めてクリアで絶妙なもたれ感があります。
操作時とファイト時で特性が変化
一方で、ファイトにおいてはアジを掛けてからはしっかりと曲げ込むことができるため、持っている時は操作性のいい先調子、アジが掛かるとバラしにくい胴調子になるという二面性をT1100Gソリッドのティップとメインブランクスが見事に融合し、それぞれの持ち味を発揮し合っています。
北九州の漁港を舞台に4月に行ったこのロッドによる実釣ロケでは、風が強く吹きつけている状況だったので2gのジグヘッドをメインに使用しましたが、不思議とダルさを感じることなく快適に使用することができました。