今回は、西伊豆地区の雲見でメジナ狙いの磯釣りを決行。シマアジ、イサキ、そして大物のイスズミを含む多様な魚を次々と釣り上げた。ノーシンカー仕掛けを活用し、潮の動きに合わせた仕掛けの位置調整と、磯際での粘り強い釣りが成功をもたらした。特に55cmの大きなイスズミを最後に雲見の磯を後にし、満足のいく釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)
メジナ釣りの状況
水温が18℃台後半に上昇してくると、そろそろ産卵期のメジナ釣りも終盤を迎える。全てのメジナが産卵を終える訳ではないが、個体差はあるもののほとんどのメジナは産卵を終え、一時的に体力を回復する休息期に入る。そのためメジナの食いが極端に渋くなると考えている。
そんなナーバスなメジナを釣り上げるには、釣り場選択、サシエサやコマセのパターン、その時の潮況にマッチした仕掛けを組めるか等々、トータルで合わせることが大事。本命のメジナからのアタリを捉えて釣り上げることができたとき、最高に嬉しい感動を味わえる。
西伊豆雲見地区
この所低気圧が毎週のように本州南岸沿いを通過して思うように釣行日程が組めなかった。4月18日、ちょうど計画4週目にしてようやく伊豆へと行けそうな天気になった。ただ、北東風が強く吹きそうなため、風裏になる西伊豆へ釣行することにした。
向かった先は西伊豆地区の雲見。渡船は安全最優先にいろいろとアドバイスしてくれる愛海丸(なるみまる・TEL:0558-45-0722)。雲見は温泉が出るので雲見温泉として有名である。
また、標高163mの烏帽子山から連なる山と魚種豊富な海とが接近する絶景。それと何といっても駿河湾越しに日本一の富士山を眺められる最高の景色。釣り人だけでなくダイバーや観光に訪れる人に人気のスポットとなっている。
使用したエサ
雲見の磯は全体的にどん深の磯が多い。それと、西伊豆地区の最南端に位置し、潮も速く流れることがある。やや沈下速度が速いタイプ、それと拡散性を併せ持つタイプの配合エサを用意。
また機能性として、食い渋るメジナに少しでもアピールし、摂餌効果が期待できるエサを用意。オキアミ6kgに対して、アミパワーグレSP、ニューグレパワーV11、グレパワーVSP、M.S.PSレッド各1袋。
以上を2回に分けて作り、1日の釣り時間を前後半に分けた中で使用した。
また、差しエサは水温が高いことからいろいろなタイプの加工エサを用意。特鮮むきエビ、くわせオキアミスーパーハード、くわせオキアミ食い込みイエロー,くわせオキアミV9。
これらの差しエサを魚の食いに応じてローテーションさせて使うことで、魚の食い気を促し、差しエサを飽きさせないようにした。
組んだタックル
エサの準備が整ったらタックルの支度。竿はがま磯インテッサGⅤ1.25号5m。リール2500番フロントドラッグ機能付きレバーブレーキタイプ。ミチイト1.75号。ハリス2号。ハリグレハリ6号。
ウキは塩田ウキM-B号。釣り始めはタナを決めて魚の食う層を探りながら、確実に釣り人側が確信を持てる釣り方で臨んだ。